小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

こんなこと知っておくと,会議の質も上がる

2010-11-16 22:08:59 | 教師の仕事術の攻略法

職員会議をしていて一番やっかいなのは,話し合いがうまく進まないときですね。

提案者の案が承認されず,いろいろな意見がぶつかり合って,話し合いがグダグダになっていく…

(はぁ,何分やってんだろ。議題があと5つも残ってるのに,もう5分しかないよぉ)

って感じてる参加者たちのため息で,職員室の空気が重たくなっていくのが分かります。

司会者の教頭先生も困った顔をしています。

たしかに,よりいいものを求めるために,意見を出し合うことは大切なことだし,必要な部分では検討を重ねていくべきですよね。

でも,ルールは守るべきです。

グダグダの職員会議にしないためにも,司会者と参加者はきちんと把握しておかなくてはいけないことがあります。

話し合いの種類というものです。

会議の在り方は主に2通りある!

1つは「形成合意」もう一つは「ブレーンストーミング」と言われるものです。

「形成合意」の話し合い

…話し合いの末,きちんと必要な決定をする話し合いです。

(例)運動会実施計画・お別れ遠足実施計画・3学期始業式実施計画…

「ブレーンストーミング」の話し合い

…特に決定事項はなく,自由に意見を出し合う話し合いです。

(例)学力調査の結果について・2学期の学校評価について…

この性格の違う2種類の話し合いがあるということをまずは知り,今からのぞむ話し合いがどちらなのかを明確にすることです。

「形成合意」の話し合いならば,ちゃんとゴール(最終決定)があるんだから,そこをめざして建設的な話し合いを進めるべきです。

もし残念ながら建設的なものにならなくても,ゴールにたどり着くことが絶対必要ですので,なんとか,強引にでも,曲りなりにでも,最終決定へ持ち込むことです。

それも,必ず与えられた時間内に。

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職員会議で話し合い議題のほとんどは,この「形成合意」であることが多いでしょう。

また「ブレーンストーミング」の話し合いならば,ゴールは必要ありません。

テーマについて,参加者が自由に意見を出し合うことが目的です。

だから,参加者は何も強烈に自分の意見を押し通す必要もありませんし,司会者も頭を悩ますことなく,時間が来たらサクッと終わればいいのです。

この話し合いをいいものにするためには,ただ活発に意見を出し合うことです。

特に研修会などは,このブレーンストーミングが多いでしょう。

この2種類を,会議の参加者がみんな把握していれば,話し合いの質も高まるし,グダグダの話し合いという事態は招きにくくなるでしょう。

特に司会者となる人が把握しておくことは必須ですね。