小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

「先生も一緒におにごっこしようね!約束だよ!」

2010-09-05 17:35:42 | 学級生活の攻略法

私が先生になる前に,ある先輩先生から教えていただいことがあります。

「子どもがどんな先生にを一番好きかって,そりゃ一緒に遊んでくれる先生だよ。」

「一番」となると,考え方はいろいろとあると思いますが,こんな風に語ってくださるこの先生は,本当に明るくて,いつも子どもと一緒にいる先生でした。

だから,「なるほど」と思いました。

私も,よく子どもたちと遊びます。

特に昼休みですね。

高学年担任が多かったこれまでは,サッカーやドッジボールなど,ガキ大将のようにハッスルしていましたが,今年はちびっこ一年生。

どんな遊び方がいいのか,ちょっと迷っています(笑)

こないだドッジボールを昼休みにみんなでしてみたら,大半の子は意味が分かっていませんでした。(笑)

「先生,どろだんごつくってきていい?」

内野にいながら,純粋な顔できいてくる子も。

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少しずつ,いろんな遊びを一緒にできるようになりたいです。

子どもたちは,昼休みがちかくなってくると,よく言いに来てくれます。

「先生,昼休みおにごっこ一緒にしよう!約束ね!」

「先生,サッカーね!こないだできなかったじゃん!絶対だよ!」

とてもうれしいことです。

こんなとき,

子どもとの遊ぶ約束は,必ず守る!たとえ5分でも!

本当なら「OK!先生,超うまいからね!」と,いつでも約束してあげたいのですが,残念ながらそうはいかない日もあります。

昼休みにも仕事をしなくちゃいけない日も多いのです。

しかし,そんな中でも,「一緒に遊んであげられる先生」になるために,子どもの気持ちをくみ取って,遊ぶ約束をします。

一番まずいのは,約束をしておきながら,遊ばないこと。

「ごめん,お仕事が長くなっちゃってさ」

なんて大人の都合は,子どもには理解できるようで理解できません。

「遊び」は,子どもにとって何よりも大好きな文化。

それを共有してくれる先生と,台なしにする先生とじゃ,子どもの信頼は大きく変わります。

だから,大人にとってはたかが一昼休みの「遊び」かもしれませんが,子どもにとっては真剣です。

その気持ちをくみ取って,もし遊ぶ約束をしたら,それは絶対に守るべきですね。

厳しい場合は,5分でもいいと思います。

5分でも一緒に遊んだならば,約束は守られていますから。

5分間,先生が思い切りハッスルすれば,子どもには強く印象に残ります。

「先生が一緒に遊んでくれた!」

このことは,子どもにとってはものすごくうれしいことです。

もう一つ,

わずかな時間しか遊べない場合は,

①仕事を済ませて,昼休み後半の時間で遊ぶ → ×

②昼休み前半の時間で遊び,後半に仕事に戻る → ◎

だと思います。

①にしてしまうと,子どもたちの遊びは形ができてしまっていて,先生が入る隙がない場合もあります。

残念なときは,先生がいないことに子どもたちががっかりして,もう子どもたちがチリチリになって一緒に遊んでいないこともあります。

②だと,スタートから先生が一緒で,遊びが盛り上がります。

一旦盛り上がれば,あとは先生が抜けても子どもたちに勢いがありますから,楽しい昼休みにすることができます。


子どもたちが発表しないのには,わけがある

2010-09-04 18:11:51 | 授業中の攻略法

子どもたちがたくさん,さわやかに発表する授業は楽しいですよね。

教室のあちこちで「はい!」と,元気よく手があがり,様々な意見がでる。

教師としても理想とする授業の形の一つだと思います。

今年は一年生。

やかましいくらいに元気よく手を挙げて,発表したがる子がいっぱいいます。

あててもらえなかったら,泣きださんばかりにイジける子も(笑)

思い出すのは初任時代。

4年生でした。

みんなが元気よく発表する姿をイメージして,授業にのぞみました。

結果,あれ?子どもたちが発表しない・・・

とても焦りました。

腕の低い私は,子どもの発表がないから,それ以降はうまく授業が進められません。

しまいには,「なんで発表できないんだ!」などと,どなる始末・・・

いやいや,未熟です。

「なんで発表できないんだ!」の質問に答えるならば,答えは一つ「先生の授業が,発問がヘタだから」です。

それからは,どうすれば子どもたちが発表しやすくなるのか,いろいろと考えました。

先輩の先生方の授業を見ました。

当時,私の初任者指導をしてくださっていた先生が,私の代わりに算数の授業を飛び込みでしてくださったのを見たときのことです。

驚きました。

私の授業ではほとんど発表しない子たちが,その授業では全員が元気よく手をあげているのです。何度も。

「なんで!?」

一つ単純なことに気付きました。

とーっても簡単な発問で,子どもたちは発表できる!

ということを。

言いかえれば,「クラスのだれでも絶対に分かる」ぐらいのことを発問するのです。

文章題「たけしさんがアメを32個もっています。それを5人の友だちに配ります。一人分は何個で,いくつあまりますか?」

発問「アメをもっているのはだれですか?」  「はい!」「はい!」

発問「アメはいくつもっていますか?」 「はい!」「はい!」

発問「何人の友だちに配りますか?」 「はい!」「はい!」

これらは,とっても簡単な発問です。

だから,みんな手を挙げて発表したがります。クラスに勢いがつきます。

そして

発問「これは何算の問題ですか?」「アメは配ったあと,あまりがでますか?」などと,問題の芯に迫るような発問へと少しずつ変わっていきます。

こんな発問にも,前の超簡単な問題で子どもたちは勢いづいていますから,「はい!」「はい!」と進んで手を挙げます。

結果,みんながノリノリで,しかもしっかりと問題に取り組める算数になりました。

なるほど,基本,子どもたちは発表欲があるものです。

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その発表欲を満足させてあげるために,簡単なことをたくさん発表させてあげるとよいのですね。

私は,そんな簡単なことは「分かってて当たり前」として,それよりももっと難しいことばかりを聞いていたのです。

だから,子どもたちは発表できない。委縮してしまっていたのです。

もちろん,難しい発問にじっくりと考え,意見してもらいたい場面もあります。

が,発問のすべてがそれでは子どもたちは発表できません。

授業の導入や,メリハリをつけたい場面では,子どもたちに元気よく発表させて活性化させたい。

そんなときは,とても簡単なことを発問しましょう。

コツは「聞いていれば,だれにでも分かる」くらいの問題です。

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夏休みの作品をこうしておけば… なるほど!

2010-09-01 18:01:51 | 学級生活の攻略法

本校でも今日は2学期の始業式。

ついに2学期がスタートしました。(してしまいました 笑)

体育館での始業式。

いや~ 1年生には15分が限界でした(笑)

とにかく暑い!

そして今日に限って,校長先生お話長め…

うなだれる子たちに声をかけながらも,気持ち,よく分かりました。(笑)

さて

クラスでは夏休みの作品処理が進んでいます。

夏休みに提出していた子も含めて,みんなよくがんばっていました。

中でも図工の宿題は,絵や工作がどれもかわいらしく,ナイスアイディアな作品もありました。

加えて,作文や標語も,がんばって書いているものもあります。

(おうちの方々,ご苦労様でした!)

これらの作品の多くは,すぐに各コンクールに出品するものもあります。

「なにか賞がとれるといいね~」と思いながらも,忘れずにしておきたいことは

出品する作品は,すべてデジカメで撮影しておく!

デジカメで撮影して,カラー印刷して複製を作っておくことです。

理由として

1.クラスに展示して子どもたちに紹介できるように

2.近く行われる学級PTAでお披露目できるように

3.コンクールによっては返却されないものもあり,複製をとっておくために

ということです。

うっかりこれを忘れてしまうと,せっかくがんばってつくった作品が,日の目を見ないままになってしまうことがあります。

スキャナで読み取ったり,作文なら単にコピーしておくのでもOKですね。

私も,今日職員室でパシャパシャ写真をとっている別の先生を見て「あ,そうだった!」と気付かされました。

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