何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

災害警報解除ではない!

2016-11-22 23:50:25 | ニュース
<福島などで震度5弱=広い範囲に津波、仙台港1メートル40センチ> 時事通信 11/22(火) 6:14配信より一部引用
気象庁は福島県と宮城県の太平洋岸に津波警報、青森県から伊豆諸島にかけて津波注意報を発令。
同庁によると、震源の深さは約25キロ。地震の規模(マグニチュード)は7.4と推定される。

真っ赤な文字で「津波 逃げて」「つなみ にげて」と表示されていた、テレビ画面。
その禍々しさは、あの恐ろしさを思い出させるに十分だったが、とりあえず被害は最小限に抑えられたようだ。
ただ、今朝の地震が東日本大震災の余震なのか、あるあると云われている茨城沖や三陸沖の予兆なのかは、プロにも予測が立たないのだから私に分かるはずもない。

一つ確かなことは、安全な場所などないのだろうということだ。
先日、我家も防災のためのテントを買った。
職場で示される危機管理から、何か本当に危険なことが迫っているのかもしれないと感じ始めていたところに、東日本大震災の被災者の方から、「地域の防災拠点・避難場所と呼ばれる所に、全ての住人が収容されるわけではない」と教えられたからだ。

災害が起こると、避難場所に身を寄せる被災者の方が映される。
その映像を見る度、「これだけ災害が頻発すれば、明日は我が身だ」と危機感は持っていたが、「避難所に行けば、とりあえず食事にありつけ雨露は凌げるのだ」と勘違いしていた。

当然のことだが、乳幼児がいる家庭や(超)高齢者や病気を抱えている人が優先され、あとは住居の被害状況によって判断されるようだ。
我家は、とりあえず自己責任で頑張らねばならない部類に入るだろう、そう判断し、庭にはるテントとレンガ&炭を買った。

そのような準備をしている時、ある本の一文が浮かんできた。
「きらきら眼鏡」(森沢明夫)   
『わたしね、気になる人には会ってみて、読みたい本は読んで、やりたい仕事はやろうと思うの。
 で、その結果、得られた感情は、一つ一つ丁寧に味わおうって思ってるんだよね』  (参照、「きら²眼鏡で影を光に」
これは、余命いくばくもないと宣告された人を恋人にもつ女性の言葉だ。

余命宣告を受けている恋人は、『限られた人生の時間を慈しむように、一分一秒を大切に使うべき』という。
これほどの覚悟をもって日々を送ることは、なかなか出来ないが、気になる人には会い、読みたい本は読み、やりたい仕事(ここは微妙で、任されている仕事、とでもしておこうか)は丁寧にしようとは、思っている。

今日は最悪の事態を免れることは出来たが、危険が無くなったわけではない。
その決意を新たにさせられた、今朝の地震だった。



<速報 逃げて!>  2016-11-22 09:15:45 配信
<福島などで震度5弱=広い範囲に津波、仙台港1メートル40センチ> 時事通信 11/22(火) 6:14配信
気象庁は福島県と宮城県の太平洋岸に津波警報、青森県から伊豆諸島にかけて津波注意報を発令。同6時49分に福島県いわき市小名浜で60センチ、同7時6分に相馬で90センチ、同8時3分に宮城県の仙台港で1メートル40センチなど、岩手県から東京・八丈島にわたる広い範囲で津波を観測した。同庁によると、震源の深さは約25キロ。地震の規模(マグニチュード)は7.4と推定される。

朝は、NHKラジオ第二放送の基礎英語シリーズを聞くともなく聞きながら諸々の準備をしている。
いつものようにラジオをつけると、代わる代わる聞いたことのない言語が’’フクシマ、フクシマ’’と叫んでいる。
英語をはじめ数か国語はまだ聞き覚えがあるが、十数秒ごとに変わる言語のなかには、まったく聞いたことのない言語もある、そんな言語のなかから必ず聞こえてくる’’フクシマ’’という言葉。

福島よ 無事でいておくれ
東北よ 無事でいておくれ
日本よ 無事でいておくれ