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人生に生かす易経

2019年01月08日 | 読書・歴史
四書五経・・・中国の古典だ。

四書のひとつ、論語は縁あって親しんでいるが、
それ以外の書は詳しく知らない。

10数年前、埼玉の書店で、
四書五経にチャレンジしようと関係図書を立ち読みしたが・・
どれも難しくて購入を断念した。

易経とは、その四書五経のひとつ。

著者の竹村亜希子氏は易経の第一人者だ。
とてもわかりやすく解説しているので
すっと入ってきた。

第一章では体系的に
四書五経についての解説がある。

とても興味深く、どんどんひきこまれていった。

以下、私のエバーノートのメモを転記。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

五経 :孔子以前に存在していたもの
>易経、書経、詩経、礼記(らいき)、春秋
「経」とは、筋道・物事の理といった意味があり
「経書」は聖人が記した書

易経:儒教の基本テキスト!
書経:中国最古の歴史書 堯、舜、夏王朝、殷、周 それぞれの帝王の言行が記されている。
詩経:孔子が選んだ詩をまとめたもの 民衆たちの詩や朝廷の祭祀や宴席で奏された歌の歌詞など
礼記:礼や制度、慣例に関する覚書
春秋:春秋時代の魯の国の歴史書 
魯(ろ)は孔子が理想とした、周王朝の制度をつくった周公旦が封ぜられてできた国
>春秋の筆法・・厳しい批判やその態度を意味する。

四書:孔子以降に生まれたもの
>大学、中庸、論語、孟子
大学と中庸は 礼記から抜粋したもの
大学は曽子、中庸は孔子の孫の子思が整理し直した。
論語は孔子、孟子は孟子の言行をまとめたもの
四書は五経を学ぶ前の入門書!

易経 三聖によってつくられた?!(伝承)
・伏義(ふつき)
・周(紀元前1100年頃)の文王と周公旦(文王の息子)
・孔子(最終的に整理した)

占わずして吉凶を知る・・
>易経に通じて、変易・不易・易簡のエッセンスを知れば、占わなくても出処進退がわかる!

変易(へんえき):世の中のものはすべてが刻々と変化し、変わらないものは何ひとつとしてない

不易(ふえき):すべてのものは変わるけれども不変の法則がある・・
春から夏、夏から秋、冬・・そして春・・・
だが、その春は一年前の春とは違った、まったく新しい春だ!

易簡(いかん):簡易・・易しくてシンプルで簡単。
すべてのものは変わるが一定のルールがある。
素直に世の中あるいは大自然を見れば、人生はシンプルだ!


一文一文が心に刺さる。

3000年前も今も、人間の根幹は変わらないのだろう。


人生に生かす易経
クリエーター情報なし
致知出版社
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