中井悠美子(悠石)「四季の絵文日記」 2011/9/24~

四季を語る「絵文」と、日常を織り交ぜた小さな日記。
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Vol. 455 利休にたずねよ  

2013年12月16日 18時46分58秒 | 日記
   

   堤る我得具足の一太刀(ひっさぐる わがえぐそくのひとたち) 
                  今此時ぞ天に抛(いまこのときぞ てんになげうつ)」

   この辞世の句を書いた後、千利休は京都の自宅にて切腹をします。現代風に訳すのは至難の業ですが、
   「人生七十年(人生七十)。えい!やぁ!とう!(力囲希咄:気合の掛け声)
   我がこの宝剣で(吾這寳剣)、祖仏も共に我と共に殺してしまえ(祖佛共殺)、
   上手く使いこなすことのできる刀を引っさげて(得具足:上手に使いこなせる武器・堤る:引っさげる)、
   今、天にこの身を放つ(今此時ぞ天に抛)」といった意味合いになるでしょう。
                                *****少々コピペ*****
   
   今日は直木賞受賞作・・・山本兼一の小説を実写化した【利休にたずねよ】を見てきました。
   利休とは?
   美への情熱。若き日の恋。最期まで守ろうとしたもの。
   彼の心にひそむ美意識・・・・しっかりと「たずねてきました」

   

   映画が始まったとたんあっと言う間に引込まれました。
   利休の草案になる「侘び茶」
   茶室の佇まいに「韓国民家の様式」が、なぜ多く取り入れられているのか?
   天才的な「目明き」として、様々な茶道具に新しい境地を開いたその美意識!
   全人生をその「美意識」と「己の正義」を貫いて生きた雄々しさ!
   
   海老蔵の押さえた演技と、共演者達の力量。
   女性陣の神秘的な美しさ・・・・息をすることも忘れて見入った2時間あまりでした。
   
   お道具も「本物」  
   白装束の前に置かれた「茶わん」は実際に利休が使用していたという。初代長治郎作・銘「万代屋黒・もずやぐろ」
   

   
   団十郎・・・体調の悪さをおして出演。最後の姿かなあと思うと
   涙が頬を伝いました・・・最近涙もろい中井です!(^^;)

   
   ムクゲは韓国原産です。
   朝咲いて夕には萎む一日花!
   花の命を頂く、命とは「今を生きる」ということであろうか?
   茶席には「ムクゲ」の花が好まれる。そんな理由も解き明かしてありました。

   映画を見ながら思いだした物。
   
   昨年亡くなられた「茶道の師」とご一緒させていただいて、自ら削った「茶杓」
   銘は「千代の友」とつけました。 形は珍しい「長刀型」です。
   【千代】とは永遠と言う意味。英語で言えば【forever】 
   【友】とは広い意味で、ご縁のあったあらゆる方達。
   この茶杓を用いた茶会を何時か開きたい・・・

   さて、来年の初釜は亡くなられた先生への「献茶」式があります。 
   お点前役は。私が仰せつかりました。
   映画館の席を立ちながら・・・私の人生から、やはり「茶の道」は外せないなあ!と・・・

   様々に感銘を受けて帰宅致した・・・・中井でした!

   皆様ご訪問ありがとうございました・・・・・・

   

   
コメント (8)
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