
長年の念願叶って八瀬瑠璃光院を訪ねたのは小雨降る4月18日の朝でした。
大海人皇子(後の天武天皇)が壬申の乱で背中に「矢傷」を負われ、その傷を
当地の窯風呂で癒されたと伝わり・・・八瀬の地は古来「矢背」とも記されたようです。
山と渓谷が織りなすこの地にひっそりと佇む「瑠璃光院」は、近年春と秋の一般公開
により多くの参拝者を集めています・・・好季には1時間半待ちとか・・・
今回コロナのせいでもあり「開門時間前には10人ほど」待つほどもなく入場できました。
格調高い数寄屋造りの書院は「数寄屋造りの名人と称された中村外二」の手によるもの。

茶室です

「瑠璃の庭」一面に苔の絨毯で覆われた当寺の主庭・・・佐野藤右衛門一統作。
何よりも素晴らしいのは、拭き清められた「漆塗りの机と床に」映る「青楓の姿」


水の流れを龍に見立てた臥龍の庭

池の水面は小雨に揺れて定かには映っていませんが・・・青々と

悠然と泳ぐ鯉の「緋」の色との対比が見事!

と、しっかり堪能して後にしました
秋の「紅葉」もさぞかし美しいことでしょう・・・秋にも来てみましょう。
この院の周辺には意外にも「民家」が立ち並んでいます。賑わうときは「かなり騒々しい」かと
思いながら・・・・
この院には
京阪出町柳駅から叡山電鉄に乗り換え、終点の「叡山八瀬駅」で降ります。
駅を出て右手の橋を渡り、右手に折れて5分ほど歩けば院に到着です。
雨後の緑は清々しく、吹く風は少し湿り気を帯び、降ったりやんだりの
生憎のお天気でしたが・・・八瀬の風に吹かれて、心の洗濯も出来たのでした。
本日ご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・

