Red Mitchell Quartet/Red Mitchell
(Contemporary GXC3185 Jp.reissue)
(Contemporary GXC3185 Jp.reissue)
ベーシストのリーダーアルバムというのは概してそんなに多いものではない弟すよね。ビッグネームのミンガスぐらいになれば結構多くのアルバムがありますが、瑞々しいピチカートが録音されている物は意外と少ないですよね。ポール・チェンバース等でも同じで、RVG録音でもタイトな感じはあまり感じられませんよね。自分がベースの録音で好きなのは本日アップのコンテンポラリーのレッド・ミッチェル盤です。メインのミッチェルのベースがとてもタイトに収録されており高音域のピチカートでは特に瑞々しい感じがします。コンテンポラリーと言えばロイ・デュナンの録音な訳ですが、総じて出来のいい録音が多いこのレーベルの諸作の中でも個人的には出色の録音であろうと思います。本日はこのレッド・ミッチェル・カルテットです。
メンバーはJames Clay(ts, fl), Lorraine Geller(p),Billy Higgins(ds)にリーダー、Red Mitchell(b)が加わった四重奏団です。クレイのサックス、ロレインの明快なタッチのピアノ、そして新進気鋭のヒギンズのドラムとどれをとっても申し分のないサウンドで収録されており、A-1パーカーチューンの"Scrapple From The apple"からリスナーはグッと引きつけられる筈です。B-1のロリンズ作の"Paul's Pal"でもクレイのフルートのバックで力強いウォーキングベースを聴かせてくれるミッチェルが圧倒的ですね。ゲラーのピアノもいい出来でもっとたくさんの録音を聴いてみたいと思わせる好演ですね。B-2の"Sandu"やB-3の"Cheek To Cheek"でのクレイの豪快なテナーも聴きものですね。
所有盤はキングがリリースした1500円の廉価盤ですが、これでこの録音ですからオリジナルはさぞかしと期待を膨らませる(もちろん未聴です)一枚ですね。