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Gettin Together/Art Pepper
(Contemporary LAX3017 Jp.reissue)
アルトサックスでは至宝パーカーのスタイルを踏襲した様々なプレイヤーが白人にも多くのスタイリストを生んでいます。コニッツ、デスモンド、ペッパー、ウッズなどが人気の高いプレイヤーでしょうが中でも巷で最も評価されているのがアートペッパーだと思います。個人的には、マイルスのリズムセクション(ガーランド/チェンバース/フィリジョー)を使った"Meets The Rhythm Section"が最高と思っていますが、やや後期のリズムセクション(ケリー/チェンバース/コブ)と共演した"Gettin' Together"もジャズファン必聴の一枚であろうと思います。本日のアップはこの"Gettin' Together"です。
"Meets The Rhythm Section"との決定的な違いはフロントにコンテ・カンドリのラッパが入った五重奏団であることとペッパーがテナーサックスにも手を出している点です。こんなところから焦点が散漫となり、"Meets The Rhythm Section"の二番煎じとなってしまったところは否めないでしょう。アルト一本に絞りワンホーンで勝負したら、おそらくは"Meets The Rhythm Section"と向こうを張る名作になったに違いないのだが・・・。ペッパーも好調だし、アルトで奏でるA-3のプレヴィンのバラード"Why Are You Afraid?"等は最もペッパーらしい演奏ですよね。 ケリー以下のトリオはマイルスのリズムセクションでもありますが、ご存知のようにトリオ単体で素晴らしいピアノトリオアルバムを作りだしたユニットですよね。ケリーのファンキー節やチェンバース得意のアルコも聴かれ流石としか言いようがないでしょう。テナーも悪くはないですが、ペッパーはやっぱアルトですね。
所有盤はペッパーの中では"Meets The Rhythm Section"に次いで購入したキングの廉価盤ですが、カバーの作り、サウンドとも申し分ないですね!前回のレッド・ミッチェル・カルテットに続いてコンテンポラリー、録音はロイ・デュナンですよね。