67camper's Blog

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出だしの音の悪さに閉口したモブレイBN盤

2011-10-20 20:29:59 | jazz & vocal

Hank Mobley And His All Stars/Hank Mobley
(Blue Note BST81544)

 ソウルステーションやジャズロックのディッピンなどモブレイには愛聴盤が大変多いのですが,自分のかなり怪しい記憶を紐解くとこのモブレイ盤が最初に手に入れた彼のリーダー盤であるような気がしています。恐らく1979年,ジャズレコードを本格的に収集し始めた頃の石丸レコードのエサ箱から引っ張り出して来たアイテムです。

 悪名高い疑似ステレオ盤(ソリッドブルーの♪ラベル),当時はこの悪名は関係なかった。というかこれしか市場には出回っていなかったと思います。新潟の田舎ではオリジナル盤なんてないし,またあっても貧乏学生には手が出る値段ではなかったに違いないです。石丸電気のエサ箱をひっくり返していて,この白黒のカッコいいカバーを発見したのです。Milt Jackson, Horace Silver , Doug Watkins, Art Blakeyのサイドメンの良さにも単純に引かれたものでした。

 安アパートに帰ってパイオニアのシスコンで再生したA-1"Reunion"の出だし,モブレイとミルトのユニゾンが分解能の低い団子状の音に閉口したものです。疑似ステ故にこんな再生音なのか,未だにモノラル録音のサウンドを耳にしたことはないのです。テーマが終った頃にはなれてきて、各人のソロを楽しめるようになったのですが,この出だしの後遺症はこのアルバムをずっとレコード棚の肥やしに追いやってしまったと言ってもいいと思います。やっぱりであいは肝心ですね。そのあと,有名なソウルステーション,ディッピン,ロールコールと収集して行くにつれますますターンテーブルからは遠のくことになったのです。

 今聴いてみると、それほど気になる悪録音でもないな感じています。犀星装置の問題もあるのかも知れませんね。所有盤は前述のように疑似ステ,♪レーベルです。第一印象で肥やしになった経験,誰にでもあるでは???・・・。