Spring Is Sprung/Gerry Mulligan
(Mercury BT-1315, Jp.reissue)
スプリングって春,バネ,泉などいろんな意味がありますが,"Spring Is Sprung"とくると妙に韻を踏んだ言い回しで何か特別な意味があるのかもしれないなんて思ってしまいます。本日アップのマリガンの"Spring Is Sprung", カバーにはイラストで太陽と葉が生い茂った大木と地面には花や草が描かれているところをみると,やっぱり春の訪れっていう意味なのかなぁ・・・なんて思ってしまいます。こういう訳は難しいですよね。英語力,感性の限界を感じるタイトルです。それはさておき,かなり暖かくなりコートも不要になって来たこの時期にふさわしいなんて思いながらのアップです。
さて,このアルバム,別に大作でも有名盤でもないですが,実に堅実で快くスイング出来る趣味のいいアルバムだと思います。メンバーはGerry Mulligan(bs, p), Bob Brookmeyer(vtb, p), Bill Crow(b), Gus Johnson(ds)です。といってもドラマーとベーシストは原盤ライナーにも記載されておらず,日本語ライナーを書いた佐藤秀樹氏の推測です。A-1のベイシーナンバー"Jive At Five"の慎ましやかなスイング感でいっぺんに好きになること請け合いです。B面はピアニストとしても実力を知られるブルックマイヤー,マリガンのピアノを楽しみましょう!B-1の"Subterranean Blues"がブルックマイヤー,タイトル曲の"Spring Is Sprung"がマリガンのピアノです。全編を通じてサトルなリズムをくり出す恐らくガス・ジョンソンのドラムがすばらしいですね。
所有盤は国内盤再発1300円の廉価盤ですが、分解能のいいステレオ録音で話題性はさほどないですが好アルバムだろうと思います。