Dinah Sings Previn Plays/Dinah Shore
(Capitol ST1422, jp.reissue)
プレビンは本当にマルチな才能を持った音楽家ですよね。ピアニストとしても素晴らしいテクニックに裏打ちされたインスト盤がある一方,シンガーの魅力を余すところなく引き出す歌伴も忘れることができない才能の一つです。パッと思い出すだけでもドリス・デイ,ダイアン・キャロル,ベティ・ベネット,そして本日アップのダイナ・ショアと次々と趣味のよいジャケ写が浮かんでくるのではないでしょうか?
ダイナ・ショアはご存知のようにアメリカの芸能界を代表する大物ですよね。勿論,ボーカルアルバムもたくさんリリースされていて、才色兼備なダイナの容姿を捉えたいくつものアルバムが知られていると思います。ただ伴奏は殆どがオーケストラ仕立てで,このアルバムのように編成の小さい伴奏陣がつとめるアルバムは割と少ないと思います。当アルバムは前述のようにアンドレ・プレビン・トリオが絶妙な伴奏を聴かせてくれます。ベースは名手のRed Mitchell, ドラムスはFrankie Kappがつとめます。選曲はスタンダードのオンパレードで"The Man I Love", "April In Paris", "That Old feeling", "I've Got You Under My Skin","My Melancholy Baby", "My Funny Valentine", "It Had To Be You", "I 'll Be Seeing You", "If I Had You"等,人気曲が多いのが嬉しいですね。
所有盤は東芝が出した国内盤再発です。エレガントなダイナとリリカルなプレビンのコラボを楽しめる一枚と思います。