風を紡いで

旅の記録と料理、暮らしの中で感じた事などを綴っています。自然の恵みに感謝しながら…。

少しでも長く☆桜のお花見

2006年04月11日 | 自然(花 虫 樹etc)
桜の花は冬の寒さの蓄積でスイッチが入るそうです。
通勤途中の桜並木、新芽が出始める頃から気になります。


寒い日が続たあとに、ちょっと暖かい日が訪れました。3月下旬です。
気持ちのいい陽射しに誘われて、湖畔を歩いてみました。
すると、オオイヌノフグリの青い花が目に飛び込んできたのです。
ハコベも白い小さな花を咲かせています。タンポポの黄色も色鮮やかです。
「寒い寒いと思っていたら、もう春?」
よくよく見ると、あちこちにパッチ状に群れて咲いています。

でも、桜の新芽はまだでした。

何日か過ぎて、ふと桜の枝に目をやると、すこ~し新芽が出ています。
その何日かあとに、その芽が少しずつ顔を出し始めたのです。
そして、蕾が少しずつ少しずつふくらんでいきます…
寒さの中で準備をしていたのですね。かたい蕾も除々やわらかくなりました。
この頃の、開花を待つ桜の枝もなかなか味わいがあります。

沖縄で桜が開花、桜前線がぐんぐん北上していきます。
そして、お花見シーズン!
昼は青空の下でお花見弁当、夜は美味しい日本酒で夜桜見物。
撮影会やカラオケ大会とにぎやかです。


2分咲き、3分咲き、8分咲き、満開…
春の嵐の中、花ふぶきになり、水面に浮かぶ桜の花びらは遠くへ旅立ちます。
そのみごとなこと!まさに、日本画の世界です。

「この週末がお花見のピークかしらねえ」

散りゆく桜も情緒があります。
そして、次第に新緑の葉が出てくるのです。
淡いピンクに、黄緑色の葉が微妙に重なり、美しいハーモニーを奏でます。
除々に桜の花色が少なくなります。
マスカットのような黄緑色の分量が多くなる、この時季の桜も美しい!
大正ロマンを感じさせる色の動きは格別です。

そして、あっという間に新緑に移り変わります。
目にいたいほどの緑が心をリフレッシュさせてくれるのです。


凍てつく寒空に幹や枝を延ばす冬の裸木
 新芽が顔を出す枝のがんばり
  開花前の蕾のエネルギー
   3分咲きの初々しさ 
  あでやかさを競いあう満開の桜
 新緑の葉とピンクの花のコラボレーション
目にも鮮やかな新緑の季節の葉っぱたち



桜の一シーズン、ぼんやりしているとあっという間に過ぎていきます。
でも、こんなにも健気に、さまざまな姿を見せてくれるのです。

私のお花見は まだまだ終わりません。
コメント (6)
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