新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

展覧会の振り返りがたまってしまった

2013-09-08 10:28:29 | 美術館・博物館・アート

気がつくと、見てきた展覧会のネタがたまってしまいました。とりあえず、まだ感想を書いていない展覧会を一覧にしますと、

篠山紀信展 写真力 @秋田県立美術館
昭和の秋田写真展 其の二 @にぎわい交流館
AU
アメリカン・ポップ・アート展 @国立新美術館
和様の書 @東京国立博物館
浮遊するデザイン 倉俣史朗とともに @埼玉県立近代美術館(MOMAS) 

といった具合…このうち、まだ開催中なのはアメリカン・ポップ・アート展和様の書(後者は今日が千秋楽)だけで、他の3つの展覧会は既に終了MOMASに至っては「大規模改修工事(第1期)」ということで、7か月間の長期休館に突入しています。

こういった状況で、どれから書き始めようかと悩んでしまいますが、まずは今日が最終日となる和様の書から書くことにしましょう。

   

130908_1_01 特別展「和様の書」は、

中国書法の影響を受けながら展開した日本の書は、国風文化が発展した平安時代中期、小野道風、藤原佐理、藤原行成の三跡と呼ばれる能書が生まれ「和様の書」の完成を見ました。本展覧会では、発展を遂げた和様の書の名宝を一堂に集め、その展開を通して書の魅力を紹介します。

というもので、常々「書道と茶道関係はちぃと苦手「自白」している私としては、観に行こうか見送ろうか思案したのですが、東博とはしばらくご無沙汰しているし、「アメリカン・ポップ・アート展」を観に>六本木まで出かけることだし、ということで、観覧してきた次第です。

んでもって、大好きな人にとって垂涎の展覧会なのでしょうけれど、私にとってはまさしく「ブタに真珠」または「猫に小判」でした。

東博の特別展にしては、人出が少なく、じっくり観られたのはよかったのですが、じっくり観ても…なのが淋しい…

でも、3年振りの世界記憶遺産>「御堂関白記」(3年前の記事はこちら)とか、4年振りの長谷川等伯+近衛信伊「檜原図屏風」(4年前の記事はこちら)とかとは、再会を喜んだのでした。

1030908_1_02

そもそも、日本史で「三筆」空海・橘逸勢・嵯峨天皇で、「三蹟」小野道風・藤原行成・藤原佐理と習った記憶がありましたが、「三筆」と「三蹟」とはそれぞれの活躍した時期が違うだけかと思っていました。

それが、「三筆」は中国風=唐様の名手たちで、「三蹟」は日本風=和様の名手たちなんですと。そんなことすら知らんのか と言われそうです…

この唐様と和様の違いについて「1089ブログ」で端的に説明されていますので、そちらをご参照くださいませ。

1030908_1_03

左が唐様、右が和様だそうな。

ということで、私としてはパッとしない特別展「和様の書」でしたが、今年1月に買った東京国立博物館パスポートが、こんな風になってしまいました。

東京国立博物館パスポート

有効期間が5ヶ月弱も残っているというのに、

東京・京都・奈良・九州 国立博物館4館で有効期間内に行われる特別展の中から、お好きな6つの特別展をご覧いただけます。(各特別展は1回に限ります。)

を使い切ってしまいました
もちろん、もう5ヶ月弱は国立博物館4館平常展(総合文化展)何度でも無料で観覧できますけれど、10月8日に始まる次の特別展、「京都 洛中洛外図と障壁画の美」を観に行く時にはパスポートを買い替えるつもりです。

コメント (2)
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