新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

映画と美術展をハシゴ

2019-01-27 19:02:10 | 美術館・博物館・アート/映画・演劇

きょうは朝も早いうちから外出して、映画を1本と、美術展を1本観てきました。

まず、映画は、観てきたのはこちら

「劇場版 ダーウィンが来た! アフリカ新伝説」です。

うん、面白かった。そして、知らなかった話もあって勉強になりました。

この作品は、

今回、ご紹介するのは、過酷な環境を生き抜く3つのとっておきの『家族』の物語。群れから追放され、放浪の旅を続けながら王を目指す「オスライオン」、家族を失いたった一頭で幼い子どもを育てる「メスライオン」、争いで片腕を失った子どもを優しく見守りながら暮らす「ゴリラ家族」。優しく、そして力強く生き抜く、素晴らしい『家族』たちの姿は必見です。

というもの。ライオンの家族が2組登場しているのですが、これがホントに面白かった 両者を対比して観ると、そして考えると、ますます面白い

「百獣の王」ライオンについての私の知識は、狩りはメスの役割で、偉そうなオスなぁ~んにもしないで、それでいて最初に食事にありつく、というものでした。

実際そうなんですが、オスにも子作り以外に役割があることを初めて知りましたし、オスに生まれたライオンの子どもたち過酷な運命をも初めて知りました。
あんまり詳細に書くと、ネタバレになってしまいますから自制しますけど、要は、楽して育つとその後が大変だということ…。
一方、女手一本で育てられたライオンの子どもたちのオスは、苦労して成長することで、自分一頭でも生きていく術を身につけていくのだろうというのが、なんとも…。
この映画を観た世の「おとうさん」たちは、慌てて家事全般「おかあさん」たちから習い始めたりして…

この2組のライオンたちのシーンで、近くで見ていた子ども「カメラマンの人が食べ物をあげたらいいのに」とおっしゃっていました。
やさしいねぇ~
でも、取材班食事をプレゼントしたとしても、それは一過性の「恵み」にしからならなくて、ライオンたちが生き続けるためには、自分で獲物を仕留めることができるようにならなければダメなんだよねぇ

もう一つの家族、片腕(と母)を失ったゴリラドドくんの話は、もう、ひたすら心が温まるというか何というか…
素晴らしいなぁ… ゴリラ、偉いなぁ…

ちなみに、映画上映中、お子さんたちに一番大ウケだったのは、ハシビロコウさんのシーンでございました。
いいよねぇ~、ハシビロコウ
私も大好きです

そして、エンディングテーマは、、、、MISIA「AMAZING LIFE」

アフリカンな音作りが、「劇場版 ダーウィンが来た! アフリカ新伝説」ピッタリでした

音楽ついでに書けば、本編の音楽には、弦一徹ストリングスも関わっていらっしゃいまして、MISIAのライヴでもお馴染み皆さんのお名前もクレジットされておりました。

   

映画を見終わったあと、先週に引き続いて牛たん定食昼食を摂り湘南新宿ライン渋谷に移動。

山手通り方向に向かって坂道だ~らだ~ら上ってたどり着いたのは、

渋谷区立松濤美術館です。

私が初めてやってきた松濤美術館で開催中の展覧会は、「終わりのむこうへ : 廃墟の美術史」

ひたすら廃墟を描いた作品だけが展示されていました。

「廃墟」をテーマに展覧会だなんて、なんという発想

と思ったのですが、

栄華や文明の痕跡を残しながら崩れ落ちようとする建造物や遺跡。「廃墟」は西洋美術のなかで、風景画の一角にくりかえし描かれていました。18世紀から19世紀にかけて、興味深いことにいわゆる廃墟趣味が流行すると、「廃墟」は絵画の主役の地位を確立していきます。
「廃墟」を愛でること、描くこと-この美学は、近代に日本の美術のなかにも伝播しました。廃墟の画家として名を馳せた18世紀のユベール・ロベール、版画家ピラネージから、19世紀のコンスタブル、20世紀のアンリ・ルソーマグリットデルヴォー、そして日本の江戸時代から近現代の画家たち、亜欧堂田善藤島武二岡鹿之助元田久治大岩オスカール野又穫まで、廃墟の主題は描き継がれているのです。

だそうな
「『廃墟』は絵画の主役の地位を確立」していただなんて、まったく知りませんでした
でも、実際、「廃墟」には妙に気をそそられますし、この展覧会も結構な数観覧者で賑わっていました。
会期末(1月31日まで)ということもあってか、図録完売だし…

で、会場は2F(第一会場)B1F(第二会場)二部構成になっていたのですが、欧州の画家や日本の近代の画家の作品を展示する第一会場より、ずっとずっと現代作家の作品を転じる第二会場の方が遙かに魅力的でした

なかでも、元田久治の作品に引き込まれました
なんだろ、この心地良さは…

やっちまったい ってことなのかな?

廃墟と化した国会議事堂を描いた「Indication : Diet Building Tokyo 3」も良かったけれど、展覧会の場所もあってか、上に載せた「Indication : Shibuya Center Town」がひときわ私の心に響きました。

ほんと、面白かった
会期ギリギリに観ることができてよかった…

コメント
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