京都日帰り旅行を翌日に控えた先週土曜日(10/26)、約2カ月ぶりに東京国立博物館(トーハク)に出かけてきました。
お目当ては、
10月14日~11月24日に開催の御即位記念特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」でした。
正倉院のお宝が東下するのはめったにないことですから、このチャンス
を逃すまいゾ
という次第です。
ところが、私がトーハクに着いた11:00頃、トーハクの入口に掲げられていたのは、
入場までの待ち時間 20分
という掲示
そして、会場の平成館前には、私の大嫌いな行列が…
でも、こんなシチュエーションは「想定内」(特別展が一番混むのは開館から数時間)でしたので、本館の総合文化展(平常展)と、ミュージアムシアターのを観た後、どこかで昼食
を摂った上で、「正倉院の世界」展にチャレンジしてみようと考えました。
結論から書きますと、この作戦は大成功 でした。
総合文化展(この日は1階のみ)では、特集展示の「平家納経模本の世界―益田本と大倉本―」が、とにかく「あひゃぁ~
」で、
しかも、翌日に拝見した京博の「佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」展ともつながっていた という展で興味深かったし、ミュージアムシアターのVR作品「正倉院 時を超える想い」は、
外観しか観たことのない正倉院正倉の内部に、(バーチャルながら)入ってみる体験ができて、私としましては、「正倉院の世界」展を観る前から大興奮
状態でした。
とりわけ、屋根の瓦を除けば、ほぼ完全木造の正倉院正倉が、1200年余りの時を経て、戦火や自然災害
を乗り越えて、お宝
を現在に伝えたという「偉業」に、感動しまくりでした
13:00過ぎに入場した「正倉院の世界」展は、相変わらず混んではいたものの、じっくりと拝見することができました
前期展示の目玉の一つ、螺鈿紫檀五絃琵琶(下の写真は撮影可だったレプリカ)はもちろんのこと、
展示されている宝物の品々の素晴らしさと、こんなお宝
が1250年の時を超えて存在していることに打ち震えました
この展覧会で、展示されていること自体が想定外で、また、思いがけないそのお姿に、目が点になったのは、
かの有名な香木、「蘭奢待(らんじゃたい)」こと「黄熟香(おうじゅくこう)」でした
(上の写真はWikipediaから拝借)
「蘭奢待」って、こんなにデカかった(全長1mくらい)んだ~
「蘭奢待」は、こちらで書いたように、2ヶ月前に、尾張徳川家のお宝として、
「マイクロSDカードくらいの大きさ」の現物を拝見したばかりなものですから、「本体」の大きさには唖然
とするばかりでした。
こんな感じで、正倉院のお宝を拝見
していると、これらは、「日本の宝」というだけでなく、「人類の宝」ではなかろうかと思ったわけで…
月並みな〆でお恥ずかしいのですが、後期展にも行くつもりですので、そちらの探訪記では、もっとマシなことを書きたいと思っています。