先日(9月20日)、NHKハイビジョンで、「薬師寺~白鳳伽藍の一年~」を再放送していました。初回放送を見逃した(放送されたことすら知らなかった)私は、しっかと録画し、翌21日にじっくりと鑑賞
(右の画像は、自作のブルーレイ・ディスク用ラベルです。)
薬師寺の白鳳伽藍といえば、西塔や金堂は、4月4日の記事「法隆寺からMISIAへと話は展開する」や4月18日の記事「『木のいのち木のこころ―天・地・人』読了」でも触れた宮大工・西岡常一棟梁が腕を奮って再建したものです。
番組を観て、改めて、実際に伽藍再建の作業にあたった西岡棟梁たち宮大工の方々の奮闘や、1300年もの時を経て今も残る東塔など白鳳伽藍を建築した1300年前の工人たちの技と工夫、そして、「タレント坊主」と揶揄されながらも、白鳳伽藍の再建に奔走した薬師寺の高田好胤管長(管主)の熱意が、美しい風景や映像とも相まって、心に響きました
私が「法隆寺からMISIAへと話は展開する」で、THE SINGER SHOWツアーでのMISIAのMC、
「お寺のような大きな建物を建てる時は、山を一つ買え、というらしい。日なたに生えていた木は陽のあたるところへ、日陰に生えていた木は陽のあたらないところに使うと、建物は長持ちする」
「漢字の『工』の字は、天と地を結びつける人の営みを示している」
の元ネタは、西岡棟梁や弟子の小川三夫さんらの共著「木のいのち木のこころ-天・地・人」ではないか、と書いたところ、たらさんから、「MCでした話の元ネタは、『宇宙樹』という本だったと思います」というコメントをいただきました。
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THE SINGER SHOW~THE TOUR OF MISIA 2005 [DVD] 価格:¥ 5,040(税込) 発売日:2005-07-07 |
実は、その後、MISIAの「MISIAのエンタメデイズ」を読み返したところ、最後の最後に、MISIAは「宇宙樹」について書いていました。
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MISIAのエンタメデイズ 価格:¥ 1,600(税込) 発売日:2005-07-07 |
ちょっと引用します。
『宇宙樹』。それは、中目黒にある本屋さん(COW BOOKS)の松浦弥太郎さんがオススメしてくれた一冊。
<中略>
自然と人間の関係は、昔はバランスがちゃんととれていたのだと思います。
例えば、木で家を建てるということにしても、「家を建てるときは山を一つ買え」という言い回しがあるけれど、それは、木をたくさん使えということではなく、陽当たりのいい場所には、太陽によくあたっている木を使い、湿気の多い場所には湿気に強い木を使い…<中略>
人工の「工」の字は天と地を結ぶ人の営みを表すもの。<以下略>
たらさんがご指摘くださったとおり、元ネタは竹村真一さん著の「宇宙樹」だったと、MISIA自身が書いていたんですね。この「MISIAのエンタメデイズ」、買いはしたものの、ほとんど読んでいないことが暴露されてしまいました。
で、4月に本屋で見つけながらも、「ちょと高い」と、立ち読みするだけにとどめた「宇宙樹」、きょう、衝動買い
してしまいました。「薬師寺~白鳳伽藍の一年~」を観たのが影響したようです。
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宇宙樹 価格:¥ 2,520(税込) 発売日:2004-06 |
この「宇宙樹」、明日(夕方から後楽園に向けて出撃だけど・・・)から読み始めようと思っています。ペラペラとページをめくってみた感じでは、すらすら読めそうな感じです。
う~ん、薬師寺に行きたくなったぞ
「国宝 薬師寺展」の思ひ出:09/09/26 薬師寺からルーヴルへと思いを馳せる