映画「ノルウェイの森」を娘と観たあとで、その村上春樹の原作をいつ読んだのか?という話題になった。
原作「ノルウェイの森」は1987年9月、講談社から書き下ろし作品として上下巻が刊行されていますが、
娘は高校生の時に読んで「こんな辛い大学生活があるのかしら?」と考えたそうです。
わたくしは、村上ファンの友人から薦められて、多分8年前に読んだと思います。
その娘の答えを聞いた母親のわたくしは、自分が高校生の時に、今は亡き大学生だった姉が送ってくれた本が、
単行本になる前の、文芸雑誌に掲載された柴田翔の「されど われらが日々」だったことをふいに思い出しました。
その後単行本になったのは1964年8月、文藝春秋刊でした。
それを読んで、姉を含めてその時代の大学生の生き方、考え方、愛と性のことなどを考えたものでした。
この不思議な繋がりをとても嬉しく思いました。
この2冊の小説の共通項は、その時代のある一握りの大学生の生き方を書いているということ。
そしてその背景にあるものは「学生運動」です。
この2つの物語の登場人物は、この運動の外で生きる若者ではありましたが、
全く影響を受けていないとも言えない時代でもあったのでしょう。
こんな青春もあったのでしたねぇ。単なるメモです。すみませぬ。