2011年5月28日 サントリーホール 開演 14:00
「ロシア国立交響楽団 ジャパンツアー2011」
指揮:マルク・ゴレンシュタイン
チェロ:アレクサンドル・ブズロフ
曲目
○グラズノフ:バレエ音楽「ライモンダ」より3つの小品
○ショスタコーヴィッチ:チェロ協奏曲 第1番 変ホ長調 作品107
○アンコール曲:J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009 から「サラバンド」
休憩
○ラフマニノフ:交響曲 第2番 ホ短調 作品27
○アンコール曲:ラフマニノフ :ヴォカリーズ
(これは指揮者の マルク・ゴレンシュタインがたどたどしい日本語で「被災者の方へ捧げます。」とおっしゃっていました。)
サントリーホールの公演予定の過去2か月ほどを辿ると、さまざまな予定がキャンセルされていた痛々しい過去がある。
そうした経過の後に、ロシアからようこそ!
交響曲というものは、はじまりは音の森となる。
それぞれの楽器の音は呼吸のように生まれ、やがて音の森を満たしてゆく。あるいは音の森を創る?
しばらくは森のさまざまな音に包まれて、ゆっくりと歩いてゆく。
やがて天上の光が見え、草原が見え、水音は流れとなる。
風の音、水の音、光が光となる音、
わたくしはなをも歩き続ける。何が導いているのか?
安らいだ眠りのような世界のなかにいるようだ。あるいは眠り?
「音楽というものはCDなどで聴くよりも、たとえ二流か三流であってもいいから、
生演奏で聴く方がよい。」と言っていた知人(調律師だったか?)がいた。たしかにそうかも知れない。
一流か、三流かをどこで決めるのかは、わたくしにはわからない。
ただ、全身が心地よきものであればいいのだろう。