映画『母と暮せば』予告
母と暮らせば
この映画は「父と暮らせば」を引き継いだ形で作られたのだと
思います。この映画を作った井上ひさし氏はそのあとで「長崎」を舞台に「母と暮らせば」を作りたいとおっしゃっていたそうです。
「父と暮らせば」では、広島の原爆によって父が被爆死し、生き残された娘の苦しみを救うために、
父の幽霊(リアルな!)が現れて、娘の心を開放してゆく道筋が温かく、そしてわずかに喜劇的に描かれています。
それを受けて、山田洋二は「母と暮らせば」という映画を完成させました。
ここでは母が生き残り、医大生の息子が被爆死します。
幽霊として現れた息子は、恋人のことが諦めきれない。
母との繰り返される対話のなかで、息子は生きる者と死者との気の遠くなるような距離を知る。
そして、たった一人で生きて、助産婦として働き過ぎた母の死が訪れる。
死んだ息子は母を迎えに来たようだった。
2つの映画は比べようもないことだが、「父と暮らせば」の場面展開、会話は見事だった。
特に父の会話と、姿の見せ方のテンポというか、タイミングというか、素晴らしい。
「母と暮らせば」では、少々冗漫な展開であったようだ。上映時間の長さを感じた。
母と暮らせば
この映画は「父と暮らせば」を引き継いだ形で作られたのだと
思います。この映画を作った井上ひさし氏はそのあとで「長崎」を舞台に「母と暮らせば」を作りたいとおっしゃっていたそうです。
「父と暮らせば」では、広島の原爆によって父が被爆死し、生き残された娘の苦しみを救うために、
父の幽霊(リアルな!)が現れて、娘の心を開放してゆく道筋が温かく、そしてわずかに喜劇的に描かれています。
それを受けて、山田洋二は「母と暮らせば」という映画を完成させました。
ここでは母が生き残り、医大生の息子が被爆死します。
幽霊として現れた息子は、恋人のことが諦めきれない。
母との繰り返される対話のなかで、息子は生きる者と死者との気の遠くなるような距離を知る。
そして、たった一人で生きて、助産婦として働き過ぎた母の死が訪れる。
死んだ息子は母を迎えに来たようだった。
2つの映画は比べようもないことだが、「父と暮らせば」の場面展開、会話は見事だった。
特に父の会話と、姿の見せ方のテンポというか、タイミングというか、素晴らしい。
「母と暮らせば」では、少々冗漫な展開であったようだ。上映時間の長さを感じた。