ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

山本容子のワンダーランド

2010-05-14 01:19:41 | Art


 13日午後、新緑の森のなかの埼玉県立近代美術館へ。山本容子さんを銅版画家という認識しか抱いていなかったのですし、「不思議の国のアリス」や「鏡の国のアリス」の挿絵を中心とした美術展だと思っていましたら、なんと作品領域の広い画家でありました。





 もちろん、上記の絵画もありましたが、ステンドグラス、画家(ピカソ、マチスなど。)の肖像画、書籍の挿画、表紙絵、日常のささやかな道具、草花、野菜、食べ物、装身具、玩具、動物などなど、作品総数は小さなものから大きなものまで、約700点以上になると思われます。
 さらに興味深かったのは「姫君」シリーズでした。日本の古典文学やお伽話に出てくる「若紫」「かぐや姫」「落窪姫」「虫めずる姫」などなど・・・・・・。



 あるいは谷川俊太郎の詩と絵画、オペラと絵画、ミュージカル映画と絵画・・・・・・ともかく貪欲に広範囲に、美術の世界を言葉と音楽の世界にまで向けて、網を投げるように網羅した画家ではないか?と思われます。なんとエネルギッシュで繊細で大胆な画家なのでしょう!

 女性美術家として、特別視をするつもりはありません。彼女は非常に美しい女性ですが、絵画のなかの女性や少女の表情は決して美しいとは言い難いものです。このわたくしの戸惑いと疑問は夜になっても消えません。どう解釈すればいいのか???

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