見通しには、非常に大きな力があることが分かりましたね。今日もその続き、そのまとめです。
見通しは、最良の物であれば、空間の一定の場から見て目に見えるものに人智を超えた秩序をもたらしてくれますし、一番身近なものから、遥か彼方で示された地点まで行けます。そのようにして、見通しは、私どもの視点を広げもしますし、狭めもします。つまり、遠くにある全てを近くでハッキリ見せてもくれますし、目に見えるものの背後で起こっていることすべてを隠します。しかし、当然と思って当たり前なこととは違って、見通しを苦戦して強調すること自体が、1つの世界に対する見方を表現するものです。同様に、1つの目に見える世界の秩序を、ヴィジョンにまとまりがあることと一緒に、 陽気で楽しく肯定する時、破滅や絶望の被写体にも、見た目にも美しい輝きを、芸術はもたらしくれます。芸術は、最大級に壮大な幻をハッキリ見せることができますし、日常生活でひどい貧しささえ、写実性そのものによって、どんなものよりも輝かせることができます。私どもがレンブラントを珍重するのは、彼が日常生活の今が恵みの時であること(<いまここ>がどんなに素晴らしいか) を、非常に壮大に、しかも単純に、ハッキリ描き出してくれるからです。
見通し(目標)が最良であれば、日常生活の<いまここ>そのものが、宝物であることが、ハッキリ分かります。キラキラ、ピチピチして日々を生きることができます。皆さん、私どもも、三浦雄一郎さんになれますよ。
素敵な目標を、皆さん持ちましょう!