私は小学校のカウンセラー。子どもには「遊びのオジサン」と呼ばれています。子どもたちが好きな遊びといえは、氷鬼やケイドロなど追いかけっこ・鬼ごっこ。英語ですと、chasing one another、あるいは、 playing tagになります。
先日も部屋の中で、追いかけっこ。狭いスペースだから、子どもとの距離が校庭でする時よりも近い。15人くらいの子どもたちが、男の子も女の子も参加。何人もの子どもが、「ネェネェ、私を追いかけてね」と言ってくる。〈いいよ〉と遊びのオジサン。子どもたちはキャァキャァ言いながら、逃げ回る。遊びのオジサンは、捕まえては、足払いで横にしてから、お腹をコチョコチョ…。子どもたちはもう大悦び。時間になって〈さあ、お仕舞い〉となれば、「次もやってね」〈わかりました〉。
昔から、子どもの遊びといえば、かくれんぼと鬼ごっこ。かくれんぼは以前このブログにも書きしまたように、「イナイ・イナイ・バー」の仲間で、「だるまさんが転んだ」「カンケリ」「ハンカチ落とし」など。鬼ごっこは、氷鬼、ケイドロ、高鬼など。でもね、「鬼さんこちら、手のなる方へ」は昔言った覚えがありけれども、「私を追いかけてね」といったためしがありません。自分を追いかけてもらいたい子どもが多い感じです。そして、タッチしてもらいたい感じ。自分が注目されて、追いかけられて、タッチされたい…
子どもの遊びが、自分が受け入れがたい「受け身の体験」を「能動的に再体験する」ことならば、たくさんな子どもたちが、お母さんに注目して、追いかけて、タッチしようとしたのに、それに十分に応えてもらっていない、ということになりますもんね。
今現在の日本。これが残念な現実です。
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