エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害(DTD)の人たちの、諦め人生、絶望人生

2016-09-18 11:12:22 | トラウマを負う≪本当の自分≫を取り戻す

 

 

 
エリクソンが予言した、愛着障害だらけニッポン! ガンバラナイ方がいい?
   industry、「自分の感じをきちんとした形にして出しても良い感じ」は、あらゆる建設的で、人間らしい暮らしを形作る源です。お役所仕事は、人類に対する犯罪です。......
 

 

 Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self   consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること  意識、脳科学、治療』の翻訳。発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども、大人

 最終章の第7章、p.290、後段の面接者から。

 

 

 

 

 面接者 : 希望について、教えてください。ずっと希望について、どんなふうに診てきましたか?

 キム : ずっと長い間、自分は「ビョーキ」で、自分らしく生きられないし、結婚も出ないし、普通の人とはお友達にもなれないけど、それも仕方がない、と思ってたんです。ずっと精神病院でしたし、いつも食べることと取っ組み合って来たのも、仕方がないことと諦めてました。私は、心底では、40になるまでにおそらく死ぬだろう、とも思っていました。自殺するのか、身体が効かなくなるのかは、分かりません。でもね、結局心を決めたんです。人生を変えるのか、それとも、死ぬか、どっちかだと。

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の人は、20歳早死にだと言われますから、50歳、60歳が、発達トラウマ障害(DTD)の人たちの平均寿命です。そのことをキムさんがどこかで聞いてたから、このようにインタヴュウに応えたのではない、と私は考えますね。

 むしろ、諦め人生、絶望人生を生きてきて、このままでは死んだ方がマシだ、という感じを言っているのだろうと感じます。

 ずっと長い間、自分は「ビョーキ」で、自分らしく生きられないし、結婚も出ないし、普通の人とはお友達にもなれないけど、それも仕方がない、と思ってたんです。…私は、心底では、40になるまでにおそらく死ぬだろう、とも思っていました

 

 

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