今晩も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-Ⅴにハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の21日目。
今晩は、 「発達トラウマ障害≒愛着障害の証拠」の章の11日目。発達トラウマ障害≒愛着障害の診断基準D.に入ります。
D.自分自身や他者との関係が上手く出来ない
D.1.世話を焼いてくれる人や大事な人が、安心・安全を提供してくれる否かに強くこだわる、あるいは、世話を焼いてくれる人や大事な人としばらく離れてから再び会うことに耐えられない。
診断基準D.1.は、すなわち、愛着関係が出来ないことです。愛着関係が出来ないのは、かなりの数の子どもで、現在進行形の対人間暴力に晒されたり、自分を守ってくれる子育てをして貰えない子どもが現実に経験していることなんですね。NCTSN(国立子どもトラウマ・ストレス・ネットワーク)の調査によれば、発達トラウマ障害の子ども達の4分の1は、親のことが気になりすぎて、親から離れなれなかったり、その他の愛着の問題があります。それは、PtSDが重篤なコントロール群と比べてもそうなんですね。CANS(非営利団体「思春期以前の子どものニーズと人間力」)の研究では、発達トラウマ障害の子ども達は愛着に問題がある場合が、他の養子になった子ども達に比べて、2倍も多いんですね。同様な知見は、愛着と問題のある子育てに関する研究論文でも、報告されています(ベイヤー、マーティンズ、2006; フィンツィ、コーエン、サビィア、ウェイズマン、2000; フィンツィ、ラム、ハー・イーブン、シュニット、ウェイズマン、2001)。
発達トラウマ障害≒愛着障害ということです。
愛着に課題があるということは、自分との関係を含めて、すべての人間関係が上手く出来ないその元凶です。
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