エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

いまこそ、人を大切にする社会の実現を!

2016-05-21 01:05:54 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
現代の「礼拝」
   「くれない族」、あるいは、≪与える恵み≫  「真」はイキイキ、ピチピチ生きること。「真」は、自由であって初...
 

 

 発達トラウマ障害=愛着障害の子どもとの達と関わる時には、待つことが大事です。ところが、精神科医や大学の教員でさえ、発達トラウマ障害≒愛着障害のことが、チンプンカンプン。ニッポンの精神医療と大学のレベルが、いかに低いかがお分かりだろうと思います。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第11章、「癒しのやり取り」のp.246の、最後のパラグラフから。今晩の部分も再録ですが、改めて訳しています。

 

 

 

 

 

 もちろん、私どもの世界を子ども達にとって、もっと安全にするのは、容易なことではありません。世界を子ども達にとって、もっと安全にしようと努力することは、現代の最大の政治的議論に対処することです。グローバリゼーション、「働くのが良いのか、専業主婦が良いのかという母親戦争」、経済的不平等、など、政治的議論で名付けられているものは2~3ににすぎません。それに、アメリカでは、子どもたちの問題は、これまで歴史的に見て、リップサービス以上のことは、ほとんど何も行動に移されたことがありません。民主党も共和党も、「家族は大事」という旗印を掲げていても、現実には、ほとんどの親と子ども達に影響を及ぼす、日々の課題については、ほとんど何もしてないに等しい状況です。私がすべての解決法を知っている、などと申し上げているんじゃぁ、ありませんからね。しかしながら、私が強く思うことは、我々人類は社会的な種であり、しかも、人間らしい能力と弱さを兼ね備えながら発展する脳を持ち、しかも、脳が実現したことに脳が適応することを理解するならば、正しい問いを問うことになるのだろう、ということです。そして、もう1つ、強く思うのは、いまこそ、人を大事にする社会を作る時だ、ということです。

 

 

 

 

 

 

 私も、ブルース・ペリー教授のご意見に大賛成です。

 しかし、そのためには、裏取引に長けて、公私混同をする輩にはご退場いただいて【懲戒免職】誠実な話し合いと、その話し合いを誠実に実行する、日々の民主化運動が欠かせませんね。

 

 

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