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私はサイコセラピストとして、1番好きなやり方はプレイセラピーです。しかも,いわゆるプレイルームでやるプレイセラピーよりも,子どもの日頃の遊びにつき合うプレイセラピーが大好きですね。非構造化プレイセラピーなどと呼べば,呼べるのですが,難しそうな言葉を使う必要は少しもありません。
自閉症の子どもと足掛け12年くらい付き合って,子どもの遊びが,いかに素晴らしいものなのか,≪本当の自分≫を生きる上で,欠くことのできないものである,エッセンシャルであると,腹の底から実感させてもらいました。そのおかげで,エリクソンが,ritualization,と名付けたことが,聖書で言っている「礼拝」だということも,教えられたんです。その自閉症の「みっちゃん」,もう20歳を超えてしまったけれども,その「みっちゃん」のお陰です。
遊びの大切さを教えてくれているエリクソンの言葉です。
Toys and reasons. P.54。下から5行目あたり。
子どもとサイコセラピーをしていますでしょ,するとだんだん,子どもの遊びには,最深欲求に応えて,≪本当の自分≫を生かす何かがある,という確信が深まってきましたね。
いつもは回りくどい,その分,もともとは不安が強かったと思われるエリクソンが,ここでは,簡単明瞭にズバッ,と言ってくれています。
子どもの遊びは,その子どもが≪本当の自分≫を生きる上でなくてはならないものだ,エッセンシャルなものだ,という確信です。
私がみっちゃんのお陰で,気付かせてもらったことを,エリクソンも,子どもと遊びをする中で,気付かせてもらったんですね。サイコセラピストとしての成長する道は,実は一本道なんですね。政治屋の世界とは違って,抜け道はありません。
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