ふがいないマルティンが、宗教改革者ルターに、劇的に発達しました。
Young Man Luther 『青年ルター』p.223の10行目途中から。
興味深い似たような例は、フリス宛のフロイトの手紙が、ナチ時代のドイツの古本屋で、後年見つかったことですね。その手紙には、フロイトの思想の根っこに、学問的にも、個人的にも関わる中身が、含まれてたんですね。フロイトは、その手紙を破棄しようと願っていましたし、そうするつもりでした。ただし、フロイトはその手紙を保存することに、しぶしぶ同意したんですね。
ふがいない自分を証明するものを残すのは、嫌なもんですね。それが人情というものかもしれません。でも、渡辺和子さんがそうしているように、ふがいない自分を大事にすることは、計り知れない賢慮があります。
私どもも、ふがいない自分を笑い飛ばすくらいの、ユーモアセンスが欲しいですね。
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