ユングがお薦めする「教師の役割」 改訂版ユングは、心の深いレベルのことに通じています。そんなことは皆さんもご存知でしたね。しかし、これは、統合失調症と見まがうばかりの幻覚や幻聴に襲われた時期を経て、その深みを......
発達トラウマ障害(DTD)の子ども。公衆衛生上でも、社会福祉の上でも、学校教育の上でも、最大の問題だ、と考えますが、ニッポンでは、まだ、発達トラウマ障害(DTD)の存在すら認識されていないのが、悲しき現状です。残念です。
ヴァン・デ・コーク教授によれば、アメリカの自由主義的学校では、発達トラウマ障害(DTD)の子ども達が、自分が人生の主人公であり、心の中には「自分はできる」という自律的な足場があることを教えて貰える、といいますね。ニッポンの学校では、アメリカの自由主義的学校とは逆で、奴隷根性を押し付けられますから、発達トラウマ障害(DTD)の子どもは、学校でも虐待されて、トラウマに塩を塗られているのが真実の姿です。
The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.354の、第2パラグラフから。
私どもの治療チームが学校にやってくる時、教員の最初の反応は、「僕がソーシャルワーカーになりたければ、社会福祉士養成校に言ってたでしょうに。だけど、僕は学校の先生ですからね」というものでしたね。でもね、心の警報が鳴りっぱなしの子どもだらけ、すなわち、発達トラウマ障害(DTD)の子どもだらけのクラスを受け持ったら、授業にならない、ということに懲りてる教員が実にたくさんいるんです。一番献身的な教員や学校でさえもが、不満にもなり、「こりゃダメだ」と思わざるを得ないのは、発達トラウマ障害(DTD)の子どもが多すぎて、勉強にならないからです。テストの点数が上がることばかりを考えてたら、もうどうにもなりません。発達トラウマ障害(DTD)の子どもの問題行動をどうすることも出はませんからね。福音は、発達トラウマ障害(DTD)の子ども達のセラピーの基本方針は、学校文化そのものを変革できる、日々の時間割と教育法をもたらすことになる、ということです。
ヴァン・デ・コーク教授がアメリカの学校臨床で感じていたことと、私がニッポンの学校臨床で感じていることが、全く同じでしたね。
発達トラウマ障害(DTD)の子どもの教育は、教えたがり、押し付けがましいファシズムで、アナクロニズムのニッポンの学校文化を、聞き上手で、子どものニーズに応答する、人権尊重型の、真実な意味で、良い教育ができる学校文化へと変換するポテンシャルを豊かに持っていますね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます