エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

本来の目的、患者の利益を忘れたDSM

2016-10-23 10:37:51 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
防衛機制は、親譲り?
   人を大事にする=人間皆兄弟  謙遜と客観性は、意外に近い。 p111第4パラグラフ。      人を大事にする...>続きを読む ......
 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.139。第3パラグラフ、4行目途中から。DSMの話の続き。

 

 

 

 

 

DSM-Ⅲの前書きが明確に警告しているのは、DSMの分類は、法医学の場や保険の目的で用いるのには、正確さを欠いている、ということです。それにもかかわらず、DSMは、強力な力のある道具になりつつありますね。保険会社は、保険金の支払いのためにDSMの診断を求めますから、最近では、研究費もDSMの診断に基づいていますし、研究計画もDSMの分類に従って作られていますまでになったんですね。DSMは、大きな文化的流れにもなりました。トニー・ソプラノ(訳注:人気テレビドラマの主人公)がパニック発作とうつ病だってことは、誰でも知っていますし、(訳注:人気テレビドラマの)「ホームランド」のキャリー・マティソンが、躁うつ病(双極性障害)だということも、どなたでもご存知です。DSMは、仮想空間の産業になってますから、アメリカ精神医学界は、これで、100億円も稼いでますもんね。問題なのは、本来はお役に立つはずの患者さんのために、DSMがなってるのかなぁ? ということです

 

 

 

 

 

 こういう問いは、反語的な場合がほとんどです。DSMは本来の患者の利益を忘れで、別のこと、のために使われている、という訳です。

 

 

 

 

 

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