発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.2,ブランク後の6行目途中から。
(ヴァン・デ・コーク教授が14歳の時に,腎臓の不思議な働きに関するいとこの話に夢中になって,)その後,私の医学訓練のどの段階でも,外科を学ぶ時でも,心臓病学を学ぶ時も,小児科を学ぶ時も,治療の要は,人はどうすれば身体がうまく働くのかを理解することでした。ところが,精神科に配属それた後は,人の心は,信じられないほどの複雑だし,人が人とどのように結びつきお互いに惹かれるのかということも信じられないくらい複雑なのに,精神科医たちときたら,自分らが治療している病気の大元についてほとんど知らない,という現実とのギャップに,戸惑いましたね。脳や心や,人を大事に想う気持ちも,私どもの体を司っている,他のシステムみたいに,果たして理解することができるようになるのかしら? ちょっと無理じゃない,思ってましたっけ。
あのヴァン・デ・コーク教授をしてこうなんですからね。人の心は,複雑怪奇。でも,人の心は,対人関係と無意識を介して,ようやく,かなりの程度理解できるようになると思います。ヴァン・デ・コーク教授は,特に社会的な条件,エリクソンに勝るとも劣らない程,対人関係を大事にしますでしょ。
私ども,ヴァン・デ・コーク教授に見習いながら,日本における発達トラウマ障害(DTD)の子どもたちの,治療,教育,福祉を実践して生きたいものですね。
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