「人を大事にする=上手にセックスする」という短絡は、どこから生まれたのでしょうかね?
p82の15行目途中から。
正しいセックスをすれば、幸せになれるし、人も大事にできる、という考えの裏に潜んだ考えは、人を大事にすることは、性的快楽の産物だということです。あるいはまた、もし2人がお互いに性的に満足させるようになれば、2人はお互いに相手を大事にすることになる、ということです。正しい技術を用いることが、技術的な問題の解決になるだけではなくて、あらゆる人間の課題の解決にもなると考えるのが、この時代の一般的な幻想にピッタリしますよね。この裏にある前提の真逆こそが真実だということを忘れちゃってるんですね。
技術は役立ちます。でもそれは単なる技術ですべてを解決できるわけじゃぁない。大事なことを忘れてるんですね。技術はあくまで、限定的な目的を果たすためにある。大事なのはね、その目的でしょ。「何のために生まれて、何をして生きるのか?」
いつでもそこに立ち返って、今使っている技術が、その目的にどれくらい叶い、どれくらい不十分なのか、を何時でも点検しておく必要がありますよね。
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