エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ブルース・ペリー教授の合理的セラピー:脳の発達に見合ったセラピー

2016-07-19 03:55:53 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 

 

 
最深欲求から生まれたライフサイクル論
  人が困難にもかかわらが希望を抱けるのは、子どもの頃に繰り返し、お母さんから大事にされたからであり、あるいはまた、「ありのままの自分」を大事な人から繰り返し価値あるものと......
 

 

  発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども。その子どものセラピーだけではなく、教育も福祉も、発達段階の評価ができませんと、適切なサービスができません。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.139の第3パラグラフの5行目途中から。

 

 

 

 

 

そこで私どもは、ネグレクトやトラウマの為に(ですから、セラピーの名前が「脳の発達に見合ったセラピー」、になっています)悪影響のあった脳を治療するために、集中的な経験とハッキリとした狙いのあるセラピーを用います。もしも、私どもが最初のセラピーをして上達した機能を記録することが出来れば、次の順番の脳と発達段階に見合ったセラピーを始めます。そして、出来得ることならば、実際の年齢や発達年齢に見合うまで、コナーが成長するようにするのです。

 

 

 

 

 

 ブルース・ペリー教授のセラピーのやり方は、脳の発達に見合ったセラピー」、「脳連続的モデルセラピー」(Neurosequential Model of Therapeutics )と呼ばれているようですね。

 しかし、キチンと発達評価をして、狙いをハッキリとしたセラピーをしている点で、極めて合理的なセラピーと言えるでしょう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 遊びは、私どもの本音、不足... | トップ | 傷ついた親(教員、施設職員... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿