戦争トラウマでも、発達トラウマ障害でも、自分のトラウマについて語るためには、仲間かプロのセラピストが相手になることが大切です。
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.247、3行目から。
困った様子と沈黙が、セラピーでは当たり前になります。私どもが肝に銘じていることは、私どもの患者さんたちが圧倒されてしまうのは、話しを詳しく聞かせて、と相手に迫る場合だ、ということです。ですから、私どももトラウマの治療をする時には、「揺れる」ようになってきましたね。この「揺れる」と言う言葉は、友人のピーター・レビンが創り出した言葉を使っている訳です。私どもは、話しの詳細を避ける訳にはいかないけれども、初めての事でもだいじょぶだと、患者さんたちの伝えてから、話しの詳細を聴き出します。このように、真実にはゆっくりと近づきます。
ヴァン・デ・コーク教授も、こなれた感じがします。話は詳しく聴かなくちゃいけない。でも、それを急いだり、正しいことだからやんなさい、という態度はいけません。話しても大丈夫だよ、という安心感が一番大事。その事情を、簡明に私どもに教えてくれています。
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