エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

退去命令:文献を読めば読むほど、あの方の詐欺師ぶりが分かります 言い逃れはできないでしょう

2016-04-15 00:16:10 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
希望を語る時
  これは、今から92年前、内村鑑三が、関東大震災直後に、新宿柏木(南新宿)の自宅の玄関に貼ったと言います。その文は「今は悲惨を語る時ではありません。希望を語...
 

 

 

 この一月の間、エリクソンの著作の翻訳は、だいぶお休みして、ヴァン・デ・コーク教授、ブルース・ペリー教授、その他の、発達トラウマ関連の英文献を精力的に読んでいます。読めば読むほど、あの無知で無恥な「専門家」の火事場泥棒ぶり、詐欺師ぶりに、怒り心頭に達しています。我慢ならない! ガセネタを流して、出張費、滞在費、レンタカー台、飲食費その他を稼ぎ、しかも、社会的な立場を取り繕っていた、と言って、間違いないでしょう

 あの、無知で無恥な「専門家」は、PTSDの三大症状の1つでもあれば、PTSDかもしれない、だから、埋もれているかもしれないPTSDの子ども等を見つけ出さないといけない、トラウマは、震災関連のトラウマと他のトラウマは区別できない、…と言ってましたっけ。

 

 がしかし、全てガセネタ、ウソです。

 ヴァン・デ・コーク教授は、今から7年前、311(2011)を遡って2年前の、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-Ⅴにハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf)で、

「PTSDは、一回のトラウマになるような出来事の結果である場合が多いです(グリーンら,2000)。研究によれば、PTSDは、いくつかの小さな修正を経て、安心・安全で、約束に基づいた、見通しと一貫性のある養育のやり方で育てられた子ども達が、一回の事件・事故によるトラウマの影響を捉えるのに相応しい診断だとされます。しかし、いろんなトラウマを繰り返し負わされた、たくさんの子ども達が、たとえPTSDの症状をいくつか示した(下記のシカゴ・子どものトラウマ・センターのデータをご参照ください)としても、たくさんのデータに基づけば、PTSDと診断することは、不適切な養育のやり方で、対人間暴力の犠牲者になっている子ども達が示す症状を、適切に捉えたことにならない、ということが明らかになっています。」(堕落論   聖書の話ではありませんからね

と言います。また、ヴァン・デ・コーク教授は今から7年前、311(2011)を遡って2年前の、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-Ⅴにハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf)で、

赤ちゃんの頃から、母親によって、いろんな形で繰り返し負わされたトラウマに関連する臨床像のある子どもの大多数は、PTSDの診断基準を満たす状況でさえも、そのPTSD(たとえば、図6参照、訳注:この翻訳では割愛)の診断一番うまくいった場合でも、臨床上、子ども達の一番目立っている、様々な症状の多くを捉えきれません最悪、間違った治療を招きかねません。PTSD向けの、実証済みの、証拠に基づいた、短期療法をしたって、PTSDの症状とPTSDの診断を減らすことはできても、発達トラウマ障害の子どもの特色となっている、広汎性発達障害を治療することにはなりません。たとえば、この短期療法をしたからと言って、感情をコントロールしたり、行動を調整したりすることはできませんし、愛着に関係するいろんな困難を解消することにはなりません」(私どもの進むべき道

と、指摘します。これはまさに、今の被災地の心理支援の混乱ぶりを預言していたかのようですね。あの無知で無恥な「専門家」のガセネタ、ウソのせいだ、といって大過ないでしょう。

 また、まだこのブログでは翻訳していないのですが、「発達トラウマ:発達トラウマは眼には見えない」(http://attachmentdisorderhealing.com/developmental-trauma/)の一部を翻訳しますと、

「ベッセル・ヴァン・デ・コーク博士は、医学博士であると同時に、脳科学と愛着の分野の指導者ですが、発達トラウマに真面の向き合うように、呼びかけておられます。発達トラウマ障害(DTD)は、ヴァン・デ・コーク博士が2005年にハッキリとその存在を指摘した障害です。」

発達トラウマは、子宮にいる時から始まります。子宮にいる時には、脳幹以外にはあまり発達していません。しかも、意識のない年月です。発達トラウマは、36ヶ月まで、思考する脳(前頭葉)が働くまで繰り返されるのが普通です。生後45ケ月には、全般性不安(訳注:いつも原因がハッキリしない不安に襲われて、コントロール出来ない)からコントロール出来ない恐怖までが、起きてきます。3歳のなるまでが、赤ちゃんにとっては、とっても長い時間になります」

「ヴァン・デ・コーク博士は、同僚のマリリン・クロワトル博士による様々な研究について述べています。その研究は、発達トラウマの原因は、愛着にまつわるいろんな問題だということに関する研究なんですね。」

「クロワトル博士が分かったことは『単なるPTSDの(三大)症状は、特定のトラウマになる事件の為に生じているものです。しかし、(発達トラウマ障害の)他の症状、すなわち、感情をコントロール出来ないこと、気分をコントロール出来ないこと、怒りの爆発、繰り返される自殺念慮、自傷、自分自身に対する関係も、ほかの人との関係もうまく持てないこと、…は、PTSDでは、ありえません。こういったことは、愛着関係が混乱しているために生じるものです』ということです。」

 

また、こちらの映像を、youtubeで見て下さい。英語ですが、おおよそでも分かればためになります。

https://www.youtube.com/watch?v=jYyEEMlMMb0

 

 どうですが、あの方の情報が、いかにガセネタ、ウソだったのか、ハッキリ分かります。

 被災地の心理的支援からは当然、引退、撤収、退去してもらわなくてはなりませんね!

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