エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

根源的信頼感 再考

2015-04-17 07:52:37 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
生命=≪私≫=時間を育てる本物・オーセンティシティ
   一番大事にされた経験~「秋葉原事件」と赤塚不二夫 前回は、日本人の体制順応主義(confor...
 

  根源的信頼感。赤ちゃんの時の発達の危機、クライシス。根源的信頼感か、根源的不信感か?どちらが強くなるのかの危機。

 この危機を乗り越える条件は、たった一つ。それが母親の献身です。ささやかな日々の何気ない関わりの繰り返しの中で、赤ちゃんのニーズに何千回、何万回母親が応えていくことで、その赤ちゃんは、根源的不信感よりも、根源的信頼感が強く豊かにされます。根源的信頼感は、英語では、I'm OK. 大丈夫、ということです。人に対しても、You are OK. なんくるないさ、ということです。根源的不信感や疑いが、0にするんじゃぁない! 1つでもいいから、根源的信頼感が、根源的不信感に勝る様にするんですね。

その時、たとえ困難があっても、たとえ今は闇のように感じても、また、たとえ、まだ寒さにブルブルと震えていても、必ず光がある、と信頼している感じを抱くことが出来るようになるんですね。

 日々の生活が、この「大丈夫」を分かち合う今日、でありたいものですね。

 

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