二王国説、はまずい。
Young Man Luther 『青年ルター』のp180の下から4行目途中から。
横の関係と縦の関係に、最初に想いを巡らせて、2つの交差点をあわただしく作りだしたのは、聖パウロその人でした。聖パウロは、ユダヤ教の教師、ローマ市民、ギリシャ哲学者という相いれない自分を確かにする道を抱え込んだ所から、心を180度転回させたのは、帝国を作りだすためでもなければ、教義を作りだすためでもありませんでした。彼はたくさんの旅の果てに、ローマに来たのは、断頭台に立つためだけでした。しかし、聖パウロが集会を作るのに心を砕いた、新約聖書の手紙は、キリストが選んだ後継者の、頑丈者のペテロと一緒になって、ローマ帝国という横の関係の首都に、人のあらゆる縦の関係をずっとこの世に繋ぎ止める停泊地、この世の終着駅を作りだしたんですね(ルターは、最初のカトリック教会に対する修正声明の中で、パウロが福音のおかげで自分を確かにする道を、自分の道としてました。ただし、それが押し付けられるまで、パウロの管理熱や、福音のおかげで自分を確かにする道に、いかに自分自身、心構えができていたか、知りませんでした)。
パウロは、ローマやコリントやガラテヤなどにキリスト教徒たちの集会を作りました。その手紙が新約聖書の中にあります。縦の関係を横の関係の中に繋ぎ止めるもの、それがエクレシア、集会(教会)です。
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