エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

断酒会AAの祈り

2016-01-14 07:21:31 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
みんなが宗教家か哲学者になる時代?
  エリクソンを正しく理解することにおいてさえ、いいえ、だからこそ、肩書や社会的地位とは関係ないんですね。「権威」と言われている「権威」がニセモノであることが日本...
 

 断酒会の方から、毎月リーフレットを分けていただいています。アルコール依存症回復者の人たちの会の会報です。それは、自分がいかに自分と家族と人を傷つけてきたのか、そこからどうやって回復してきたのかが、文字通り、赤裸々に告白する文書です。下手な心理学の大学院の講義とは、対照的に、人間の真実を教えてくれるもので、毎回「本当です アーメン」と読み終わった後に、唱えてしまいます。

 断酒会の1つ、AA(アルコホリック・アノニマス Alcoholics Anonymous)は、特定の宗教を信じている団体ではありません。しかし、共通して、「会の祈り」があります。神学者の「ラインホルト・ニーバーの祈り」として、有名です。しかし、繰り返しになりますが、AAは特定の宗教とは関係がありません。その祈りは英語では、次の様に唱えられます。

 

     God, grant me the serenity

 

      to accept the things I cannot change,

 

      the caurage to change the things I can,

 

      and the wisdom to know the difference. 

 

 これは、翻訳すると、次の様にできます。

     神様、あなたの平安を与え給え

     私が変えることが出来ないことを受け入れる あなたの平安を

     あなたの勇気を与え給え 私が変えることが出来ることを変えて生く あなたの勇気を

     あなたの叡智を与え給え この2つの違いを見分ける あなたの叡智を

 

 

 

 

 アルコール依存症は、変えられません。

 お酒を飲みつづけ、自分も周りも傷つける生活は変えられます。

 

 真実の生活を送るためには、自分を遥かに超える「大いなる存在」と「仲間」が1人ずつ必要です。

 

 

 

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