ピスティス。ギリシア語では、πιστις、「信頼」と言う意味ですけれども、日本語の聖書では、「信仰」と訳される場合が多いものです。ピスティスを「信仰」と訳すことが間違いだ、と言ったのが、かのカール・グスタフ・ユングです。ユングの全集を、プリンストンの英語版で読み進めていた時に、この件を読んだ時に感じた、驚きと楽しい気分を忘れることが出来ませんね。
本当の意味で学ぶって、実に愉快で爽やかなものですね。今どきのニッポンの学校で流行りの「正しいこと」の学びとは対極的、真逆です。
それで、ユングは、をfaith 信仰 と訳すのは間違いで、 trust 信頼 のが本当だと書いていたんですね。エリクソンがこのユングの著作を読んでいたかは分かりませんが、少なくとも、エリクソンは、ユングと同様のことに気付いていたと、感じました。
赤ちゃんの舞台での、発達危機が、この信頼を身に着けることが出来るか?出来ないか? の危機だとすれば、それは、キリスト教徒であるか否かに関わらず、神を信頼するに等しい、と言ったら、牧師さんたちに怒られちゃうかもしれませんが、少なくとも、神様を信頼するのに近い信頼を育む時期ですね。
この信頼を育むためには、小難しいことは1つも必要ではありません。必要なのは、陽気で楽しいこと、同じことですが、やり取りのあること だけ。
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