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「専門家」の罪深さ = 税金を使った虐待子どもの貧困 No.2 子どもの貧困。その二回目。 「星の王子様」が教えてくれているように、「肝心なものは眼にはみえない」。しかし、今日は眼に見......
発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.3,第2パラグラフから。
ヴァン・デ・コーク教授が,発達トラウマ障害(DTD)の,3つの基本的な治療法をまとめた部分です。
トラウマに横たわる根源的な過程について,私どもはますますよく理解できるようになったおかげで,トラウマがもたらす痛みを和らげたり,回復したりすることができるようになりつつあります。脳がもともと持っている可塑性を利用して,トラウマを負わされた人たちがいまここをイキイキ生きることができて,自分らしく生きることもできる様になる治療法や体験を,私どもはいま開発することができるようになってきましたね。発達トラウマ障害(DTD)の治療法には,3つの方法が基本的にあります。
1)脳の高等機能からアブローチする方法,対話によるサイコセラピー。それによって,他者との繋がりを回復し,自分の周りで起きていることを知り,理解できるようにする一方で,トラウマを負わされた記憶と折り合いを付ける。
2)薬物治療など。薬物治療によって,過剰な警戒反応を抑える。あるいは,脳が情報処理する方法を変える様々な技術を用いる。
3)脳の低次機能からアプローチする方法,ボディーワーク。トラウマを負わされたために感じやすくなっている,ダメダァという感じ,激しい怒り,落ち込んだ感じを,深く,体感的に否定する経験を身体ができるようにする。どのボディワークが効くのかは,やってみなければ分かりません。私が治療した人は,たいてい,いくつかのボディーワークを組み合わせてやっています。
このように,発達トラウマ障害(DTD)の治療の3つの方法を,ヴァン・デ・コーク教授が紹介しているところです。1)対話によるサイコセラピー,2)薬物治療など,3)ボディーワークの3つです。
この3つの方法以外,あるいは,薬物治療単独では,発達トラウマ障害(DTD)は治りません。
私が発達トラウマ障害(DTD)を治療・セラピーした経験から申し上げれば,この3つの方法を上手に組み合わせるのが良いですね。私の場合,箱庭療法,コラージュ療法,プレイセラピー,絵画療法などの投影法を対話によるサイコセラピーと組み合わせて用いる1)の方法を基本としつつ,可能な場合は,自宅で母親になる「≪約束≫に基づく遊び」セラピーも併用し,あるいは,3)の1つ,マインドフルネスも併用します。薬物治療は当てにしません。実際,これによって,かなり重たい発達トラウマ障害(DTD)の子どもも,回復していますね。
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