東日本震災被災地の心理的課題豊かな国土とそこに根を下ろして生活していることが国富 昨日、東京の内村鑑三記念キリスト教講演会に参加しました。目黒区中根の今井館聖書講堂で、昨日......
今まで,名古屋大生老婆殺人事件については,このブログでも,何度か取り上げてきました(現世考: 津久井と小金井から,正しい選択、出来るかなぁ?,子どもの日常生活に、「平和」を!!,佐世保と名古屋の後で,今も状況は変わらずですね、残念…。)。精神鑑定をしても,発達障害,双極性障害(躁うつ病)とされるだけ。
とうとう,「無期懲役」の判決が出てしまいましたね(http://www.jiji.com/jc/article?k=2017032400813&g=soc,http://www.huffingtonpost.jp/2017/03/24/tarium-nagoya_n_15576832.html)。
とても残念ですね。精神科医たちも,発達トラウマ障害(DTD)とは診断できません。DSM-Ⅴに囚われているからです。この大学生も,発達トラウマ障害(DTD)でしょう。症状だけ見たら,発達障害,双極性障害,…といろいろつけられる。ヴァン・デ・コーク教授が指摘するように,症状の背景にあるもの、すなわち、母子関係、家族関係、対人関係を,DSM-Ⅴは,見逃しているからです。
津久井やまゆり園殺人事件,秋葉原無差別殺人事件,佐世保小学生殺人事件など,その「犯人」も,発達トラウマ障害(DTD)ですね。保育所,小学校,中学校,病院でも,彼らが発達トラウマ障害(DTD)であることが見過ごされ,したがって,適切な治療も,適切な教育も,適切な支援も受けられずに,むしろ,「禁忌」とされる,決してやってはならない関わり(子どもの行動の背景になっているトラウマ体験を考慮せずに,時間割や校則などの「正しいこと」を押し付ける関わり,学校などで毎日やっていることです)をされてきた,と考えられます。
そのことを知らずに,「無期懲役」という判決を出すことは,社会の,行政の,教育の,医療の,無責任の象徴だ,と私はハッキリと考えますね。
発達トラウマ障害(DTD)の概説書が、残念ながら、日本には、一冊もありません。不肖ながら私が、発達トラウマ障害(DTD)の具体的な治療法も交えて、概説書を書きたいと思いますので、関係各位の方は、ご一報下さい。どうぞよろしくお願い申し上げます。