昨日付で、ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma の翻訳本(上の写真)が、出版されました。
「やりすぎ」は禁物The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の第3章、「心理社会的発達の主たる舞台」、面白かったですね。当たり前のことですけれども、私ど......
発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.137、最後のパラグラフから。
子どもの頃に虐待された多くの人たちと同様に、マリリンも、生命力の躍動、自分自身の人生を生き,全うしようとする意志、トラウマが全てを台無しにしようとすることに立ち向かうエネルギーを証しています。私がだんだん,「なるほどね」と解ってきたのは、トラウマを回復するという課題をやり遂げることができるのは、トラウマを負わされた人たちに対して、畏敬をもって、損得を超えて本気で関わる時だけだ,ということなんですね。畏敬の念をもって、損得を超えて本気で関わる時だけ、私が関わった発達トラウマ障害(DTD)の患者さんたちは、自分が虐待されたことから逃げ出さずに踏みとどまることができましたし、その後で、回復の過程で必ず生じる「魂の夜の航海」も踏みとどまることもできましたから。
「魂の夜の航海」は、ユングが、「精神分裂病」と見紛えてもおかしくない状況から回復した過程について、述べたのが元です。発達トラウマ障害(DTD)からの回復過程もユングの回復過程と同様な訳ですね。
損得を超えて本気で関わること、河合隼雄先生の言葉でいえば、「不退転の壁」になる覚悟で関わることが決定的に大事です。
これは、発達トラウマ障害(DTD)の臨床をしていれば、アーメン、「ホントにね」と頷けるところなんですよ。
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