エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

≪いまここ≫を生きるオリエンテーション

2014-09-08 05:52:03 | アイデンティティの根源

 

 ≪私≫がイキイキ、ピチピチするのは、≪いまここ≫にチャンスがあることに気づくこと。それがマインドフルネスでもある。

 

 

この言い伝えの限りない意味に関して、ここで一言申し上げておきたいと思います。すなわち、(≪いまここ≫にこそ、ひとりびとりの人が生かされている、という、≪命の核心≫があることを強調する)この方向性が、精神分析の歴史においても、繰り返し、物を言ったのです。これは、ヒステリー患者が自分自身の≪内なる声≫を、直に「自由連想」させることによって回復するための「作業」をするように、フロイトが支援しようと決心してくれたおかげです。この自由連想は、催眠をする代わりに、隠れた葛藤を探すものなんですね。

 

 

 

 

 

 昨日の残りの部分を翻訳しました。複雑な文型なので、残したのでした。

 ≪いまここ≫にこそ、イキイキ生きるためのカギがある。しかし、無意識裡に葛藤があると、≪いまここ≫に≪かつて≫のこと(強烈な感情を伴った記憶)が、無意識裡に、自分ではコントロールできない形で、出てきてしまいます。そこで、≪いまここ≫をイキイキ生きるためには、≪いまここ≫を生きることを邪魔する葛藤を、自由連想で引き出して、意識化することによって解決しておく必要がある、というわけですね。

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