インターメッツォ : 生命への畏敬という天恵根源的信頼感は、ルターに遡る 聖書を原典(旧約聖書は主としてヘブライ語、新約聖書はギリシャ語)から翻訳し直して、ローマカトリックの間違いと、聖書......
今宵の聖書の言葉はダイナマイト。
ところで,スウェーデンといえば,神奈川県と同じくらいの1,000万弱の人口ですが,優れた民主主義の国だから,話し合いと自由をとても大事にする国です。ですから,労働時間も一日7時間,週35時間で,残業なし,失業しても,失業手当が,それまでの給与の8~9割を,「最大1年です」なんてけち臭いことは言われずに,ずっともらえます。教育も福祉も進歩している国ですね。
また,スウェーデンといえば,ノーベル賞の国ですね。ノーベルがダイナマイトを発明して稼いだ金を,学術や平和のために使いたいと願ったからだそうですね。ダイナマイトは,スウェーデンの北で取れる鉄鉱石を採掘するために,考え出されたものだそうですが,それを人殺しに使われてしまって,心を痛めたのがノーベルだったのでしょう。
聖書の言葉でダイナマイト? 「神の力」の「力」がダイナマイトです。正確には,ダイナマイトの元になった言葉です。δύναμις θέοῦ,デュナミス・セウーのデュナミスがダイナマイトの元ですね。
この世の力と言ったら,権力,筋力,腕力かもしれませんね。でも,δύναμις θέοῦ,神の力は,パウロさんにとってはどうだったんでしょうか?
「7啓示があまり素晴らしいので、わたしが高ぶらないよう肉に刺が与えられました。それはわたしが高ぶらないよう打つためのサタンの使いです。8このことについて主に三度それを除くよう願いました。9しかし主はいわれました、「わが恩恵はあなたに足りている。力は弱さのうちに全うされるから」と。それで、キリストの力がわたしをおおうために、むしろ大いによろこんで弱さを誇りましょう。10それゆえ、キリストのために、わたしは弱さ、侮り、困難、迫害、行きづまりに甘んじます。弱いときにこそわたしは強いのです。」
パウロさんにとって,神の力は,強さにあるのではなく,弱さにあるらしい。非常識でしょ。でも,これをノーベル賞の学者の言葉として引用したんじゃないですよね。この言葉は,パウロさんの人生体験からきた言葉でしょ。人格的真理とは,そういうものですね。
神様の力は,人から見たら弱さ,脆さ,ふがいなさ…の中で,ダイナマイトの音を聞いた時みたいに,ビックリするような力を発揮する,という訳ですね。
楽しみでしょ。
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