ジョアンとエリック 面白夫婦≪言ってること≫と≪やってること≫の一致してることが、絶対条件 『人を大事にする術』も第二章~第四章すべてを翻訳しました。昨日で第三章が完訳だっ......
日々サイコセラピーをしていますが、空き時間に授業を観察することが時々あります。クラスにしばらくいますとね、前を見ている子どもより、うつむいたり、横を見たりしている子どもの方が多い、という場合が結構あります。クラスの子ども全員が教員の方を見ているクラスは、今から5年前、20台の女性教員の小学3年のクラス以来、一度も体験していません。とても残念なことですね。
たいていは、うつむいている子が多い。なぜだと思いますか?
驚かれるかもしれませんが、教室にいても、そこが落ち着きと安心の場ではない子が増えているからです。発達トラウマ障害(DTD)の子どもが溢れている時代です。普通は安心できそうな場所でさえ、過剰にストレスを感じやすい子どもが増えているのです。日々のストレスのために、ストレスに過敏な脳に脳が変形してしまっているそうです。ストレスに反応する偏桃体が大きくなり、その行き過ぎを正す海馬や前頭前野が小さくなっているらしい。
怖いですね。
ストレスの元って、物理的なものよりも、人でしょ。ストレスに弱い子が人と心地よい関係を繋ぐためには、よほど慎重で寛容な態度が大人に求められます。しかし、教員はとにかく忙しい。OECDで一番自信のない教員(しかも、一番長時間労働をしているの)は、わがニッポンの教員です。その手の教員たちは、どうしても、指示的で、不寛容な態度の人が多くなる訳ですね。すると、発達トラウマ障害(DTD)の子ども達と心地よい関係ができない教員が圧倒的多数派になりがちです。
ストレスを感じやすい子どもが、心地よさを感じない大人と一緒にいることを想像してみてください。
教室でうつむいている子どもを見かけることがありましたら、ここで申し上げたことを思い出していただけたら幸いです。
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