エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

危ない発達トラウマ障害

2016-04-18 02:35:49 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 
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 今晩も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-Ⅴにハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の18日目。

今晩は、 「発達トラウマ障害≒愛着障害の証拠」の章の8日目。発達トラウマ障害≒愛着障害の診断基準C.2.です。

 

 

 

 

     診断基準C.2.自分を守ることが上手く出来ない。極端に危ないことをすること、スリルを求めることが含まれます。

 

     診断基準C.2.が記録されてきたのは、火遊び、性的に危ないことをやること、年に相応しくない程危険なことをやりたがることなど、危険なことをやる、ということです。この診断基準は、危険に対する間違った認識も含みます。CCTC(シカゴ子どもトラウマ・センター)のデータが記録していることは、発達トラウマ障害の子ども達は、衝動をコントロールすることが出来ない、善悪の判断ができない、火遊びをする点で、他の養子になった子ども達に比べて、2倍も問題があります。NCTSN(国立子どもトラウマ・ストレス・ネットワーク)の調査によれば、発達トラウマ障害の子ども達の大部分は、安心・安全を保つ衝動をコントロールすることが出来ませんし、危険なことをすることが出来ません。CCTC(シカゴ子どもトラウマ・センター)のデータによれば、発達トラウマ障害の子ども達は、ルールを理解できない、期待した結果が出せない、計画し期待するということが出来ないと報告されていますし、性行動、危険に対して過剰な反応してしまうこと、あるいは逆に、危険を軽視しずてしまうことが、他のトラウマを負わされた子ども達に比べて、多いと報告されています。こういった新しい知見は、出版されているデータと一致します(バーゲン、マーティン、リチャードソン、アリソン、ロージャー、2003; ブラウン等、2005)。

 

 

 

 

 

 私は、発達トラウマ障害≒愛着障害の子どものケースで、火遊びをするケースはやったことがありません。でも、危険なことをする子、性行動に向かう子は経験済みです。1人は、小学校1年生なのに、かなり遠くのコンビニまで、夜一人でいったり、ある小学校高学年の女の子は、中学生の男の子と、夜にコッソリあったり…ですね。衝動をコントロールすることが出来ないのは、何かをやりたいとなったら、授業中だろうが、行事をやってようが、お構いなし、というのは、この中では、一番出逢うケースでしょうね。

 

 

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