エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

リシアさんの最初のお勤め

2015-12-06 01:02:15 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
日本の公教育の病理 その5 主権在民の忘れ物
  日本の学校がウソとゴマカシの組織になっちゃってんのは、1つには本物の「教育」を忘れているから。そこに偽物の「教育」が入り込み、蔓延ってしまいやすい。エリクソン...
 

 人間にとって、一番大事なものは、眼には見えない、心ですね。心の向き、心の姿勢です。ボディーワークでさえ、それが大事なことを、ボディーワークのトレイナーのリシアさんは、直感的に承知していたわけですね。 

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.218の、第3パラグラフから。リシアさんの言葉の続きです。

 

 

 

 

 

 「私が最初に決めるのは、相手の人が安心して、顔を上げるようになるのか?それとみ、伏し目がちなままなのか? ということです。私が気を配っていることは、ユッタリとした服装をしているのか?ということです。すなわち、相手の人が身に着けたいと思う衣類を着て、安心しているかどうかに、注意を払います。これらは、いちばん最初に出来る、大切な境界線なんですね。」

 

 

 

 

 パーソナルスペース。自分が安心できる空間がありますね。そのパーソナルスペースに土足で入られると、不快に思ったり、不安に思ったりします。発達トラウマを抱えた愛着障害の子どもたちは、この範囲があいまいで、デコボコです。遠くにいても、その子の嫌な記憶に結びつく、音、動きなどがあれば、不快や不安を感じてしまいます。

 リシアさんが指摘してることも、このパーソナルスペースのことです。それをハッキリさせることが、リシアさんの最初のお勤め、ということになります。

 


 

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