エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ネグレクトも虐待も「臨死体験」

2016-10-02 04:55:49 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
声の力 改訂版
  言葉には、出来事になるという目的がありますから、その目的を意識することが、いつでも何度でも、必要です。 Young Man Luther 『青年ルター』p.230は......
 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.134の第2パラグラフから。 

 

 

 

 

 

 マリリンは、無力な子どもがいかにして口を閉ざしてしまうのか、いかにして頼まれたことに応じてしまうのか、を理解しようとし始めました。マリリンは、以前は自分を消し去ることで、そうしていたんですね。つまり、父親の足音が、寝室の外の廊下ですれば、「頭がボウッとして、何があったのかが解らなくなる」状態になったものです。似たような体験をした別の患者さんは、その過程がどうなっているのか、絵(訳注:上の写真)を描いてくれました。父親がその女性患者さんを触り出す時、その患者さんは自分を消し去って、天井に浮き上がった感じになって、ベッドにいる誰か別の女の子を眺めていたんです。その女の子は本当の自分ではない女の子でした。性的虐待されたのは、別の女の子でした。

 

 

 

 

 

 こうなると、性的虐待って、臨死体験ですね。まあ、ネグレクトだって、結局は、臨死体験でしょ。時間を掛かっても、魂が殺させる点では、変わりがないんですからね。

 

 

 

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