Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること 意識、脳科学、治療』の翻訳。発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども、大人。発達トラウマ障害(DTD)の人たちが、キッパリとした明るい見通しを持つようになれば、もう大丈夫です。
最終章の第7章、p.286の、4行目から。
治療記録は、そのほとんどが、個人や集団のサイコセラピーが発達トラウマ障害(DTD)の回復に大事だ、と強調しがちですが、フィールド心理学やコミュニティ心理学では、社会運動、権利擁護、支援プログラムも、発達トラウマ障害(DTD)の回復の役立ちます(ハーヴィー,1996, 2007)。研究者の中には、サービスを受ける役割にだけ留まるよりも、治療や表現のプロセスそのものが、ある種の向社会的行動へ関わることに繋がる場合がある、と指摘する人もいます(ストゥーブ,2003, 2005; ストゥーブとヴォルフード,2008, 2009; ヴォルフードとストゥーブ, 2011)。
発達トラウマ障害(DTD)の治療は、サイコセラピー、薬物療法、ボディーワーク(鍼灸、マッサージ、マインドフルネス、ヨガ、演劇など)の組み合わせだと主張するのが、ヴァン・デ・コーク教授です。元同僚のラニウス教授らは、別の主張をしているようにも見えますね。でもね、たとえば、ヴァン・デ・コーク教授らがやっている、ボストンのトラウマセンターでの、演劇トラウマ療法は、集団療法とも言えるでしょうし、支援プログラムでの表現活動であり、ある種の向社会的な行動だ、とも言えるでしょう。
発達トラウマ障害(DTD)治療の基本は、ヴァン・デ・コーク教授が主張する三本柱で間違いない、と私は考えますね。
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