今晩も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-Ⅴにハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の12日目。
今晩は、 「もう1つの別の診断」の後。「発達トラウマ障害≒愛着障害の証拠」の章に入ります。
発達トラウマ障害という概念が、かなり新しいものです(ヴァン・デ・コーク、2005)から、いま提案しているDTD(発達トラウマ障害)の診断基準に賛成してくれる研究の多くは、まだ出版されていません。私どもは、この論文の目的のために、出版された結果と、まだ出版されていない、現在進行形でNCTSNとその支部からデータを収集する努力とに頼ります(図1参照、下の写真参照)。(以下、割愛)
診断基準A:トラウマに晒される
診断基準Aは、対人間暴力と育児放棄に、たくさん、現在進行形で遭っていることが必要です。DTDの診断基準Aの判断の根拠は、序章で随分議論しました。これから概略を示しますが、すべてのデータから見えたことで、ここに要約したことから示されたことは、現在進行形の対人間暴力に遭い、なおかつ、味方になってくれる子育てがない子ども達は、いま提案しいるDTD(発達トラウマ障害)の診断基準となっている症状と、発達の遅れと偏りとを、かなり示す、ということです。さらには、このような症状と、発達と遅れと偏りは、発達トラウマ以外のトラウマを負わされた子ども達や、トラウマを負わされた子ども達に比べて、発達トラウマ障害の子ども達の方に多かったのです。
このように、発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども達は、特に、B 感情のコントロールが出来ない , C 集中力が続かない、行動上の課題がある , D 自分を確かにすることができない、やりとりができない , G 学習面や家族関係、仲間関係などで様々な困難を抱える点ですね。ここで、ヴァン・デ・コーク教授が示している発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども達の臨床像は、今のニッポンの学校にごまんといる子ども達の事も、的確に捉えている、と感じます。
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