エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

あなたは、間違った親を追いかけていませんか?

2016-05-02 09:51:25 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
私どもが、アンパンマンになるために 改訂版
  口やお尻の動きと、対人関係のあり方に共通点があることを見出したのは、精神分析の大きな功績でした。 The life cycle cpmpleted 『人生...
 

 

 子どもたちの脳は、養育環境の影響を直接受けてしまいます。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第11章、「癒しのやり取り」のp.240の 下から2行目から。

 

 

 

 

 いつも暴力に晒される街で暮らすこと、経済的に不利であること、暴力を目撃したり、暴力の犠牲にあったりすることは、どの子が暴力的になるのかを図るうえで、決定な因子になります。それは、単にテレビゲームやテレビで暴力にされられること以上の因子です。経済的な不平等を少なくしたり、家庭内暴力の犠牲者たちや虐待されている子ども達を助けたりすることは、私どもが暴力や犯罪を減らしたいと願ったら、決定的に重要です。ほとんどの虐待された子ども達が、自身で虐待する人にならないけれども、幼い頃にそのような虐待された親が一人だけ、虐待やネグレクトをするとしたら、それは奇妙でしょう。しかし、そのような子ども達が喧嘩が絶えないようなところで暮らしたり、暴力を起こす様ないろんなことに囲まれていたりして、肯定的なやり取りがほとんどなければ、これはもっとひどいことになるでしょうね。

 

 

 

 

 

 虐待やネグレクトは、世代間伝達するのです。それは、愛着の形、人間関係の形が、エリクソンの言うように、本能みたいな働きをするからです。その形は、真の意味でセラピーを受けないかぎり、変わりません。

 それま、まるで、鳥の実験のように、生まれたばかりの幼鳥に、音が出て動く人形を見せたら、その人形を親と刷り込まれてしまうのに、全く同じです。

 あなたは、間違った親を追いかけていませんか?

 

 

 

 

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